| まさかロータスがここまでのクオリティ、そして先進性を持つクルマを作ることができるとは |
ロータス・エレトレは考えうる競合に対しても高い優位性を持っている
さて、ロータス・エレトレを見てきたので画像とともに紹介したいと思います。
エレトレを見せていただいたのはロータス大阪さん、展示車両は上位モデルの「エレトレR」。
この車両は英国仕様となっており、出力は918馬力、ボディサイズは全長5,103ミリ、全幅2,002ミリ、全高は1,636ミリ、日本仕様の価格は(エレトレRで)25,850,000円に設定されています。
かなり高額なクルマではありますが、正直なところ「最も先進的なEV」という印象もあり、ブランドバリュー、予想されるパフォーマンス、クオリティ、装備、デザインなどあらゆる面でライバルよりも優位性を持っているとも考えられ、この価格設定はむしろバーゲンプライスなんじゃないかという印象も。
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まずはロータス・エレトレの外観を見てみよう
そしてまずは・エレトレの外観から。
全体的なスタイリングはシャープかつ先進的で、見るからに「テクノロジー」を感じさせるという印象。
これまでのロータスとは様々な意味で大きく乖離しているものの、それでもなぜかちゃんと「ロータス」に見えるのが不思議です。
装着されるエンブレムは新しいバージョン。※現時点では詳細は不明だが、エンブレムのカラーを選択できる可能性があるようだ
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デイタイムランニングランプはボディ上部に位置し、小さなブロックが整然と並べられ、ハウジングには三角形(エレトレのデザインモチーフのひとつでもある)が刻まれるなど聖地極まりない作りです。※ヘッドライトはスプリット構造となっており、フロントバンパー内に組み込まれる
デイタイムランニングランプ(DRL)を拡大してみるとこう。
実際のヘッドライトはこちら。
フロントバンパーは他の多くのEVのように「全閉」ではなく、積極的にエアを取り入れて抜く構造(画像ではわかりにくいものの、フロントバンパーサイドからはエアがガバっと抜ける)。
こちらも分かりにくくて恐縮ですが、フロントバンパーから入ったエアはフロントフード上を抜けることになります(マセラティMC20やグラントゥーリズモのような感じ)。
ドアミラーはカーボンファイバー製、そしてカメラは2つ内蔵。
ホイールアーチ状のパネルの奥にはセンサーが内蔵されている、とのこと(おそらくは高レベルの自動運転に対応する際に使用するのだと思われる)。
充電フラップは自動開閉式。
フロントフェンダーからも(ホイールハウス内の)エアを抜くべく開口部が設けられています。
ホイールは22インチ、カーボンファイバー製のエアロブレード付き。
フロアはもちろんフルフラットで、バッテリーを収めるケースを見ることができます。
シャシー構造としては「スケートボード型」ですね。
ドアハンドルはポップアップ式のフラッシュマウント。
なお、ボディ上にはけっこう複雑なプレスラインが設けられており、これによってメリハリがつくとともに「細マッチョ」的な印象も。
ちなみにこのボディカラー(メタリックグリーン)はベストマッチだと思います。
テールランプは立体的なLEDバー。
このLEDバーは透明なアウターの中にストリップが込みこまれ、インナーにはヘッドライト内部と同様に三角形モチーフの複雑なパターンが描かれており、芸術的かつ繊細な作りを持つのが印象的。
こちらはリアスポイラーが閉じた状態で・・・。
開くとこう。
そしてテールランプ周りもフロント同様に立体的な構造を持っており・・・。
リアホイールハウス内のエアを後方へと排出する機能が持たせられています。
全般的に見て「スゴいクルマが出てきたな」という印象で、このエレトレはロータスにとって初のSUVであり、初のライフスタイル系ラインアップとなりますが、それだけではなく初搭載となる機能も非常に多く(インターフェース、アクティブエアロ、自動運転、車高調整式エアサス、その他モロモロ)、さらには初めて取り入れるデザインのみで構成されているというクルマ。
しかしそれでも全く破綻がなく、まるで「何十年も変えからこういったクルマを作ってきた」と言わんばかりの完成度を持っており、特にランプ類の出来栄えはジャーマンスリー(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)を凌ぐという印象です。
これは少し前のロータスからすると信じがたい飛躍ではありますが、これもやはりGeely(吉利汽車)傘下に入ったことによる恩恵なのだと考えられ(アウディ傘下となったランボルギーニが劇的に品質やパフォーマンスを向上させたように)、ここからロータスの大きな躍進が期待できると確信させてくれる一台だと思います。※少なくとも、今年見たクルマの中ではもっとも大きな衝撃を受けた一台である
なお、エレトレのインテリアについてはこちらにレビューを公開しています。
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他の画像はFacebookページのアルバム「ロータス・エレトレ / LOTUS ELETRE」にて公開中(135枚)。
実車を見せていただき、様々な機能を解説いただいたロータス大阪さんにはお礼申し上げます。
- LOTUS 大阪
- 住所:大阪市浪速区下寺 3-8-5
- ウエブサイト:https://www.lotus-cars.jp/osaka-chuo/
ロータス・エレトレを見てきた際の動画はこちら
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