>ロータス(Lotus) ■近況について

ロータスは最近まで「何もないクルマ」の代名詞だったが・・・。いつの間にこんな「全部入り」のクルマを作れるようになったのか(エレトレ内装レビュー編)

2023/10/02

| ロータス・エレトレには驚かされることばかりである |

やはりロータスは吉利汽車に買収されて正解だったのだと思う

さて、先頃紹介したロータス・エレトレの「外装編」に続いて今回は「内装編」。

エレトレはあらゆる面でいままでのロータスとは異なるクルマですが、実車を見ると「よくこれだけのクルマを作ることができたな」と驚かされるばかりです。

そしてエクステリア同様、インテリアにおいても「他のどのクルマにも似ておらず、他のいずれかのブランドに対するコンプレックスも感じられず、まったく新しいのに”ちゃんと”ロータス」。

ここでエレトレのインテリアを見てみましょう。

ロータス・エレトレを見てきた。ロータス「初」づくしなのにここまで高いレベルの完成度を誇るのは衝撃的。実車を見ると2585万円という設定も安く思えてくる【動画】
ロータス・エレトレを見てきた。ロータス「初」づくしなのにここまで高いレベルの完成度を誇るのは衝撃的。実車を見ると2585万円という設定も安く思えてくる【動画】

| まさかロータスがここまでのクオリティ、そして先進性を持つクルマを作ることができるとは | ロータス・エレトレは考えうる競合に対しても高い優位性を持っている さて、ロータス・エレトレを見てきたので画 ...

続きを見る

ロータス・エレトレはこんなインテリアを持っている

ロータス・エレトレには「三角形のUFOみたいなキー」と「カードキー」とが付属しますが、カードキーを使用する場合はBピラーのロータスエンブレムのシルエットが記された部分へとカードを当てることで解錠可能。

L1004296

そしてドアを開くと目に入るのが超先進的なインテリア。

L1004263

デイタイムランニングランプとシンクロした「ブロック状の」LED発光グラフィックが目に入り、その脇にはロータスの「ABC」ロゴ。

これはロータス創業者、「Anthony Colin Bruce Chapman」のイニシャルを記したものです。

L1004270

さらにBピラーにはコリン・チャップマンが自身の制作したマシンにて初めてレースに参戦した「1948年」を示すプレート。

現在のロータスは中国の吉利汽車(Geely)傘下にありますが、同じく吉利汽車に属するボルボを見ても分かる通り、吉利汽車は買収したブランドのヘリテージを強く意識した舵取りを行います。

先日変更が発表され、このエレトレに装着される「新」エンブレムからも「いかに吉利汽車がロータスに対して敬意を払っているか」がわかろうというもので、現在のロータスは、今まで以上に過去のヘリテージを重視できる環境にあり、そしてそれをベースにした展開を行うことができるだけの資金とリソースが約束されていると考えてよく、吉利汽車に買収されてよかったのだろうと思わせます。

L1004294

ロータスのエンブレム
ロータスがエンブレム変更を発表、3Dから2Dへ。「設立時の思想を反映し、シンプル、かつ軽量性をイメージした」

| コーリン・チャップマンの名はそのまま採用 | 先日、ロータスにとってだけではなく「イギリス初の」エレクトリックハイパーカーとなる「エヴァイヤ」を発表したロータスですが、今回は新しいロゴを発表。これ ...

続きを見る

そして下を見るとシート横のスイッチ類とそのカバーにも美しい装飾がなされており(高級車であってもこの部分がお座なりになっているクルマも多いが、そういった例を目にするとやはり多少なりとも興味をそがれてしまう)、スイッチにはエレトレの重要なデザインモチーフである「三角形」を使用した(ナーリングのような)造形が見られます。

L1004267

エクステリアだと、この三角形はフロントバンパー下部のアクティブエアロ(シャッター)に見ることが可能。

L1004249

スピーカーはKEF製。

ブルメスターに端を発する「いかにスピーカーグリルを美しく見せるか」競争においても他社に引けを取らない緻密さを持つもよう。

L1004264

ちなみにペダルのラバーにもこの「三角形」が用いられるというこだわりよう(保護用のマットでアクセルペダルが隠れている)。

なお、スケートボード型シャシーを採用しフロアにバッテリーを敷き詰めるという性質上、フロアはやや高めです(リアのトランクスペースの床面もけっこう高い)。

L1004269

ステアリングホイール上のスイッチはまるでコンセプトカーがそのまま出てきた、という印象も。

L1004271

ステアリングホイールのセンターパッドに用いられるエンブレムは「ブラック」。

L1004277

センターコンソール上のスイッチ類にもやはり「三角形」。

L1004284

ヘッドレストにはロータスエンブレムの型押し。

L1004272

シートの一部はサステイナブル素材。

L1004274

ルーフ内側のグリップまでもがレザー張り、そして装飾つき。

L1004292

ルームランプユニット周囲もブロック状のLED、そしてルームランプのON/OFFはタッチ式を採用しますが、なんと点灯は「LEDバーのシーケンシャル点灯」。

L1004289

カップホルダーのエッジにもナーリング加工。

L1004286

シート形状はもちろん、シートバックすらもコンセプトカー的。

L1004298

後席にはシートポジションなどを調整するためのモニターも。

つい最近までロータスは「何もない(一部車種にはカーペットすら与えられない)クルマ」を作っていたことが信じられない、といった感じですね。

参考までに、リアのカーゴスペースに荷物を積み込む歳、フロアを低くして積載を容易にするために車高を下げる機能もついており、「まさかロータスにそんな機能が」と驚かされます。

L1004300

後部座席はこう。

クーペスタイルのルーフにかかわらず、けっこう頭上スペースには余裕があると思います。

L1004302

ダッシュボードにはアンビエントランプが仕込まれ・・・。

L1004280

センターディスプレイは「起動時に角度がつくように立ち上げられる」というギミック付き。

L1004279

助手席にもディスプレイとアンビエントランプ内蔵。

L1004281

そして今後のロータスは「これが標準」となるのかもしれません。

L1004278

なお内側からのドアロック解除は最近のクルマによく見られる「電動(スイッチ式)」。

L1004297

フロントにもちょっとだけ収納スペースがあり・・・。

L1004237

ここには充電ケーブルが収まっています。

L1004238

他の画像はFacebookページのアルバム「ロータス・エレトレ / LOTUS ELETRE」にて公開中(135枚)。

実車を見せていただき、様々な機能を解説いただいたロータス大阪さんにはお礼申し上げます。

ロータス・エレトレを見てきた際の動画はこちら

合わせて読みたい、ロータス・エレトレ関連投稿

【動画】ロータス・エレトレのコンフィギュレーター公開!全ボディカラー/内装色はこんな感じ。各部の動作もアニメーションで見ることが可能
【動画】ロータス・エレトレのコンフィギュレーター公開!全ボディカラー/内装色はこんな感じ。各部の動作もアニメーションで見ることが可能

| 随所に新しさが感じられ、「新世代のロータス」としては申し分の無いクルマだと思う | いろいろな意味で「ロータスとしては」新鮮に見える さて、ロータスはつい先日、ブランド初となるEV「エレトレ(EL ...

続きを見る

ロータスが「今年前半で2,200台を生産し、エレトレを中心に受注を17,000台獲得した」と発表。過去のロータスの年間販売記録は1,710台、やはりSUVは爆発力を秘めている
ロータスが「今年前半で2,200台を生産し、エレトレを中心に17,000台を受注した」と発表。過去のロータスの年間販売記録は1,710台、やはりSUVの威力は絶大

| 生産さえ軌道に乗れば、今後のロータスについては心配なさそうだ | なんだかんだいいながら、多くの人が「ロータスのSUV」を待ち望んでいたもよう さて、先日「生産の遅れによって納車が進まない状態にあ ...

続きを見る

ロータス・エレトレが日本でも正式発表、受注を開始。エレトレSで2332万円、エレトレRで2585万円。どういった人が購入し、どういったクルマが競合するのか
ロータス・エレトレが日本でも正式発表、受注を開始。エレトレSで2332万円、エレトレRで2585万円。どういった人が購入し、どういったクルマが競合するのか

| この価格帯のクルマを購入する人は「価格」を基準にクルマを選ぶことはまずないだろう | これを機にロータスの平均価格帯は大きく上昇することになりそうだ ロータス初のSUVとなるエレトレがようやく日本 ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ロータス(Lotus), ■近況について
-, , ,