| パネライの腕時計は全般的に「手が届きにくい価格に」まで上昇してしまった感がある |
最も高価なネイビーシールズモデルは858万円
さて、積極的に新製品を発表するパネライですが、今回は「アメリカでは販売されていたものの、日本ではリリースされていなかった」ネイビーシーズコレクションを日本でも正規導入することに。
パネライというと「イタリア海軍の潜水チームのために腕時計を開発製造」したことからビジネスをスタートさせ、その後に民生用腕時計へと乗り出すというバックボーンを持つ「変わり種」。
そしてイタリアのみならずアメリカ海軍にも腕時計を納入するなどそのフィールドを広げているということになりますが、今回はそのネイビーシールズにインスピレーションを得たモデルが一挙5本も投入されており、それぞれどんな腕時計なのかを見てみましょう。
ルミノール クロノ カーボテック ネイビーシールズ(PAM01419 - 44mm)
まず一本目は「ルミノール クロノ カーボテック ネイビーシールズ(2,383,700円)」。
ケースはその名が示す通りパネライ独自のカーボテック、ケースバックはDLC加工が施されたチタン製です。
この「カーボテック」はカーボンファイバー製の薄いシートを積層させ高圧条件下でハイエンドポリマーのPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を圧縮し、さらには焼成して成形するというもので、カットする向きによってケース一つ一つの「文様」が異なるという特徴を持っています。
文字盤はブラックとグレーのグラデーション(マットでザラついた質感を持っている)、6時位置には「NAVY SEALS」の文字、そして夜光塗料はカーキというミリタリー色の濃い仕上がりです。
ミノール クロノ ネイビーシールズ(PAM01409 - 44mm)
次はルミノール クロノ ネイビーシールズ(1,457,500円 / 限定モデル)。
ケースはブルニートサテンスティール、ムーブメントはP.9200キャリバー(自動巻き)で、上のモデルの「ケース違い」ということになりそうです(ケースの材質でかなり値段が変わる)。
秒針やスモールダイヤル(3時側)の針にはイエローゴールドが用いられ、これがいいアクセントになっているようですね。
ルミノール マリーナ ネイビーシールズ(PAM01412 - 44mm)
こちらはクロノグラフなしの「ルミノール マリーナ ネイビーシールズ(1,307,900円)。
素材はブルニートサテンスティール、ムーブメントはP.9010キャリバー(自動巻き)です。
ケースはかなりヴィンテージ感の強い仕上げを持っており、傷を気にせずガンガン使えそう。
サブマーシブル GMT ネイビーシールズ(PAM01323 - 44mm)
こちらは「サブマーシブル GMT ネイビーシールズ(1,402,500円)」。
ケース素材はAISI 316L サテンスティールで、見た印象だとブラシではなくサンドブラスト仕上げのような質感です。
夜光塗料はカーキではなくグレーのような色味を持っており、GMT針やデイト表示にもイエローゴールドが採用されることに。
なお、交換用として、ネイビーシールズの制服をイメージしたブラックとグレーのファブリックストラップが付属すると紹介されています。
サブマーシブル クロノ ネイビーシールズ エクスペリエンス エディション(PAM01402 - 47mm)
最後は「サブマーシブル クロノ ネイビーシールズ エクスペリエンス エディション(8,581,100円 / 50本限定)。
ケース素材はブルニートサテンスティール、ベゼルはチタンにミリタリーグリーンのインサート、そしてストラップもミリタリーグリーン。
見るからにタフな1本ですが、その価格があまりに高く、しかしこれは「エクスペリエンス」の名が示すとおり、実際にネイビーシールズの訓練に参加できるという「体験」が付与され、」さらには制服に取り付けられるワッペンにインスピレーションを得た交換用ストラップが付属するもよう。
それにしてもここ最近のパネライの価格上昇っぷりには驚かされ、おいそれと手を出せない価格帯に移行してしまったな、という印象です。
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参照:PANERAI