まさかの「チャイナグレイ」を身にまとったポルシェ911GT3RSが登場。
チャイナグレイはアストンマーティンDB11に用意される標準ボディカラーですが、なぜこの色を選んだのかは不明。
ポルシェにもこれに近いカラーで「グラファイト・ブルー(ブルーというよりはグレーに見える)」というボディカラーがあり、そちらではなくこの色を選んだのは非常に謎です。
※アストンマーティンDB11のカーコンフィギュレーターはこちら
なお現体制のアストンマーティンはポルシェで993開発などに携わったウルリッヒ・ベッツ氏が率いてきたもので、現在同氏は会長職に退いています。
ちなみに現体制のアストンマーティンはポルシェを強く意識していたことが特徴で、ヴァンテージV8発売時においてはボディカラーにつきポルシェ純正色と同じもの(ポーラシルバーなど)を揃えており、「あなたのポルシェと同じボディカラーのアストンマーティンをご用意できますよ」というものが当時のセールストークのひとつ。
そして今回はポルシェのほうが(これはオーナーの意向ですが)アストンマーティンのボディカラーを身にまとうという、なんとも不思議な現象ですね。
↓こちらがチャイナグレイのアストンマーティンDB11
一時期多くのメーカーが「中国」を意識していて、アストンマーティンはこの「チャイナグレイ」のほかにも「上海ファッショニスタ」なるボディカラーを用意しており(現在はカタログドロップ)、アウディは「ウーロン・グレー」といったボディカラーもラインアップ。
ただし日本を意識したボディカラーも各メーカーには多く「ビアンコ・フジ(ランボルギーニ。富士スピードウェイを意識したモノで、ほかメーカーも同じ名称のカラーがある)」や「スズカ・グレー(アウディ)」、内装色でも「ワサビ(やっぱりアウディ)」があるようです。
なお、こういった「カラー名」は意外と重要なようで、アメリカの統計では「ブラウンさんはブラウンを、ホワイトさんはホワイトの車を買う」傾向があるという結果が出ており、「売りたい土地の名称をボディカラーにつける」のは多少なりとも効果があるのかもしれません(スポーツモデルのボディカラーにサーキットの名称を与えるのも同じように効果があると思われる。”エストリル・ブルー”など)。
こういった「地名」だと「マイアミ・ブルー(ポルシェ)」、「フェニックス・イエロー(BMW)」のほか、アストンマーティンだとさすがボンドカーらしく「スカイフォールシルバー」というものがありますね。
VIA:AUTOEVOLUTION