アストンマーティンが今後ミドシップスーパーカーを発表する考えを公開。
これはアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏がジュネーブ・モーターショーの会期中にメディアに対し語ったもので、アストンマーティンとの共同開発によるハイパーカー「ヴァルキリー」はミドシップスポーツカーの第一弾にしか過ぎない、ということです。
つまりはこれを皮切りにフェラーリ488、ランボルギーニ・ウラカン、マクラーレン720Sの対抗となるスーパーカーを発売するということですが、ヴァルキリーからミドシップスポーツカーの歴史が始まる、としています。
ただし現在はまだ具体化した車があるわけではなく、セールスボリュームなど様々な可能性を検討しており、まだ設計段階にあるとしているものの、もし登場することになればアストンマーティンらしいセクシーさや優雅さを持つことは間違いなく、スーパーカー市場にまたひとつ魅力的な選択肢が登場することに。
スーパーカーの販売台数で言うとフェラーリが8200台、ランボルギーニが3400台、マクラーレンが3200台、アストンマーティンが4000台弱。
アストンマーティンはラゴンダやラピードといった4ドアを有しますが、今後はブランド初のSUV[DBX」発売も控えており、さらにはラピードのEV版が登場するともされているので、かなり積極的にそのプロダクトレンジを拡大していると言えますね。
加えてアストンマーティンは三期続けて赤字を出しており、スーパーカーメーカーの中ではもっとも収益性が悪いメーカーでもありますが、それでも「最も」アグレッシブなのには感心します。
アストンマーティンはこれまで頑なに「FRレイアウト」を貫いてきたものの、新しく発売するハイパーカー「ヴァルキリー」でミドシップレイアウトを採用。
そしてこれを皮切りにミドシップレイアウトを持つスーパーカーを拡充したいと考えており、次なる予定としては2020年までにフェラーリ488GTB、ランボルギーニ・ウラカン、マクラーレン720Sの対抗となるモデルを投入する見込み。
アストンマーティンは今後7年の間、一年に一台は新型車を発表するとしており(というのもアストンマーティン各モデルのライフは7年に設定。7モデルあれば年に一台いずれかのモデルがフルモデルチェンジ)、現在予定がある新型車だけでもDB11ヴォランテ、DB11クーペのV8モデル、さらにはラピードのEV版、新ラゴンダ、DBX、ヴァンテージ、ヴァンキッシュ、そしてもちろんヴァルキリーも控えています。
今回投入が噂されるニューモデルについては「現行ラインアップとヴァルキリーとの間を埋めるモデル」とアストンマーティンCEOであるアンディ・パーマー氏が語っており、となるとヴァルカンやヴァルキリーを除くとこのミドシップモデルは「最も高いパフォーマンス(と価格)を持つモデル」となりそうですね。
さらにこのミドシップモデルはヴァルキリーと同じDNAを持ち重量配分も前後50:50を維持し、そして2023年に登場するとされる「DB12」と共有するパーツも多数ある、と語っています。