中国よりランドローバー・ディフェンダーの「そっくりさん」、ストーン01登場。製造しているのはメルセデス・ベンツの現地パートナー

｜　細部は異なるものの、「似ている」ことは否定のしようがないだろう　｜

多くの中国の自動車メーカーは「脱コピー」を進めているが

さて、中国の北京汽車（BAIC）がランドローバー・ディフェンダーにそっくりな「Stone 01」を発売することが中国工業情報省に登録された情報から明らかに。

現在中国の自動車メーカーの多くでは「脱コピー」が進んでおり、主に欧州の著名デザイナーを雇い入れることで質の高いデザインを提供することが可能となっていますが、反面、いまだに「模倣することを重要戦略のひとつ」として掲げるメーカーも存在しています。

北京汽車はメルセデス・ベンツのパートナーでもある

そして今回紹介する北京汽車はメルセデス・ベンツの中国におけるパートナー企業であり、現時点でのメルセデス・ベンツ第三の株主です。

しかしながらこの北京汽車はちょっとしたクセモノで、これまでにもジープのコピーっぽいクルマはじめ様々な欧米の自動車メーカーの人気モデルを模倣しており、あろうことかパートナーのメルセデス・ベンツのクルマ（Gクラス）を真似たことも。

こういった行為はそのブランド価値を著しく下げ、またメルセデス・ベンツも（パートナーの横暴を放置しているということで）あまり良く思われないかとは考えているものの、北京汽車のこういった傾向が変わらないところを見るに、メルセデス・ベンツも口を出せない（もしくは聞き入れない）のかもしれません。

そこで今回のBAIC ストーン 01を見てみると、これは全長5,050ミリ、全幅1,869ミリ、全高1,980ミリというサイズを持ち、全長5,295mmのロングバージョンまでもが揃うもよう。

サイズ的にはディフェンダー110とディフェンダー130の中間といった感じではありますが、その「箱型」プロポーション、ホイールアーチやサイドギル、ピラーの処理などが「いかにもランドローバー」。

ヘッドライトやテールランプこそはディフェンダーとは異なるものの、その雰囲気的な共通性を否定することは難しく、しかし北京汽車もどこかでこの（模倣を行うという）傾向を改善する必要があるのではないか、とも思います（このストーン01は中国国内市場専用モデルだそうですが、それでもあまり好ましくはない。現在、多くの中国の自動車メーカーが優れたデザインを採用するに至っているだけに、残念でもある）。

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参照：CarNewsChina