| さらにこのリムジン仕様レンジローバーはマイク・タイソンが所有していたことでも知られている |
たしかにその仕上げのレベルは非常に高い
さて、ブルネイ王室のオーダーによるレンジローバー”リムジン”がオークションへと登場。
これは1994年式レンジローバー・ヴォーグLSEと命名されており、ブルネイのスルタンの依頼によって初代クラシックレンジローバーをベースに製作されたものだと紹介されています。
当時ジェフリー王子への贈り物としてカスタムがなされ、その改装を請け負ったのはエリザベス女王専用車両の製作を手掛ける「タウンリー・クロスカントリー・ビークルズ」。
ブルネイ王室のために全長を1メートル延長
そしてこのタウンリー・クロスカントリー・ビークルズはブルネイ王室のために全長を1メートル延長しており、その延長された部分にはドアが新設され(ただし開かない)、運転席から後ろのルーフは20センチ高められています。
なお、ボディカラーはロールス・ロイスの「メイソン・ブラック」に再ペイントされて威厳を示しており・・・。
リアゲートははぜか「分割式」ではなく一枚モノへ。
搭載されるエンジンには手が入っておらず当時のままの4.2リッターV8。
このV8エンジンは1992年に新しく設定されていますが、当時200馬力を発生しており、リムジン化によって増加した車体重量を考慮するとやや物足りないかもしれません(ただし機敏な動きや加速を求めるクルマではなく、まず問題はなさそうだ)。
レンジローバー・ヴォーグLSEのインテリアは当時考えうる「最高級」へ
そしてこのレンジローバー・ヴォーグLSEのインテリアは90年代に考えうる最高の装備が与えられており、シートは前後ともにオックスブラッドのコノリーレザーへと張り替え済み。
豪華なウィルトンカーペット、バーウォールナットのインレイも施されています。
こちらは昔なつかし「カセットデッキ」。
さらにはレトロな8インチのブラウン管TV荷台にVHSビデオデッキも。
ちなみにリアシートは2+1という変則レイアウトを持っています。
こちらが「+1」のリアシート(こちらだけ電動調整機構を持っていない)。
フロアにはストレージも。
現在の走行距離は16,976マイル(約27,320キロ)にとどまっており、予想落札価格は最高で4万ポンド(約740万円)という高額なエスティメイトが出されています。
なお、この「1994年式のレンジローバーにしては」非常に高い金額について、”ブルネイ王室のオーダーによって製作されたワンオフモデル”という希少価値もあるものの、かつてマイク・タイソンが所有していたこともある車両だから。
これについては所有時、そして売却時にも度々話題となったことがあるそうで、こういった事実もこの車両の価値を押し上げることとなっているようですね。
参考までに、レンジローバーは王侯貴族御用達のクルマとしても人気があるため、ブルネイ王室のほか、様々な顧客によって様々なカスタムカーが作られており、時折「とんでもない逸品」が中古市場に登場することもあることで知られています。
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