Image:RM Sotheby's
| まさかこのロータスC-01が中古市場に登場するとは |
ロータスC-01は優れたデザインを持つだけではなく、200馬力 / 181kgとスペックも一級品である
さて、2014年に100台のみが製造されたロータスのバイク、C-01がRMサザビーズ主催のオークションに登場するとして話題に(たしかに売り物は初めて見た)。
このロータスC-01はインダストリアルデザイナーであるダニエル・サイモンによってスタイリングがなされており、同氏は「トロン:レガシー」「オブリビオン」などの映画に登場するメカデザイン、ロボレース用の車両デザインを手掛けたことでも知られます。
そのカウリングのカラーは「JPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)」
この個体は現在カナダのオーナーが所有しており、北米に納車されたうちの一台だとされますが、なんといっても目を引くのはこの「JPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)カラー」。
当時ほかには「ロータスっぽい」グリーンの車両が公開されたと記憶しており、しかしこのJPSバージョンはこれまでに見た記憶がなく、しかしF1史上でも「もっとも美しいカラー」と言われるだけあってまさに”走る芸術品”。
よって今後このバイクを入手するオーナーが「眺めるためだけ」にこれを購入したとしても不思議ではないかもしれませんね。
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なお、このC-01を製造したのはロータス自身ではなく、正式にライセンス供与を受けた「ロータスモーターサイクル」。
そしてこのロータス モーターサイクルがドイツのレーシングカー運営チーム / コンストラクターであるコデワと協力して製造したのがこのバイクというわけですね。※そのためか、ロータス特有の「タイプ何番」というコードネーム(ロータスの通し番号)を持たない
フロントには大きなヘッドライトクラスター、フロントフォークにはロータスのブランドがあしらわれたシュラウドが装備され、エンジンにはKTM RC8 Rから拝借した1,195cc 75度 V ツイン(約200馬力を発生する)。
トランスミッションは6速シーケンシャル、車体重量は約181kgだと伝えられているので、現在でも第一線のスペックを持つと考えて良いかと思います。
なお、JPSカラー特有のゴールドはチェーンやオーリンズ製のショックアブソーバーともよくマッチしており、さらにシートにもステッチとして用いられるなど車両全体にわたりゴージャスな雰囲気を醸し出しています。
オークション主催元であるRMサザビーズからは最高で15万ドル(現在の為替レートにて約2540万円)という価格で落札がなされるのではというエスティメイトが出されていますが、これまでにほとんど売物が出なかっただけに「ずっと探し求めていた」人も少なくはないはずで、想像もしなかったような高額での落札がなされる可能性もありそうですね。
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参照:RM Sotheby's