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マクラーレンがウインタータイヤとホイールをセットで発売。スポーツカーの「冬タイヤ」について考える

2017/12/02

珍しい「タイヤとホイールとのセット」販売

マクラーレンが「スポーツシリーズ」向けにウインタータイヤとホイールを発表。
ウインタータイヤの発表自体はスーパーカーメーカーにとっても珍しいものではありませんが、「ウインターホイール」の発表は非常に珍しい(すくなくとも聞いたことはない)と思います。※マクラーレンによるプレスリリースはこちら

ピレリ・ソットゼロはスポーツカー向きのウインタータイヤ

ホイールは14本のスポークを持ち、タイヤは「ピレリ(PIRELLI)MCソットゼロ3」。
ホイールにはタイヤプレッシャーモニターを装備し、「タイヤとホイール」セットでの提供となる模様。
なお「ソットゼロ(SOTTO ZERO)」自体はピレリが以前から展開しているウインタータイヤシリーズで、現在は3世代目となっています。

他メーカーのウインタータイヤとの相違としては、「サルーンやスポーツカーなど、大パワーの車に対応」していること、「ドライ性能を重視」していること。
一般的なウインタータイヤ(スタッドレス)だとドライ性能を犠牲にしている場合があり、しかしそれは「使用する想定環境の差」であり、タイヤの良し悪しとは別問題。

ウインタータイヤはみな同じではない

つまり「たまにしか雪が降らない(通常はアスファルトの上を走る)」環境の人と、「常に雪が積もっている環境を走行する」人が選ぶウインタータイヤは一緒であるべきではない、ということですね。

かつ、ハイパワーな車とそうでない車、速度域の低い車と高い車でも「同じように」ウインタータイヤを考えるべきではなく、よって様々な種類のウインタータイヤが存在することに。

ちなみにぼくはこれまで様々なウインタータイヤを使用してきましたが、ぼくの住む環境では「常に積雪」ではなく、「朝晩に積雪、ときに雨、そして凍結」という感じ。
日中はドライ(アスファルト)となることが多いのですが、そういったときに積雪地用のスタッドレスを選ぶとドライやウエットでの走行性能(スポーツ走行ではなく、一般的な走行であってもハンドリングや制動力がかなり犠牲になる)に懸念が発生することに。

要はぼくの判断が間違っていた(使用環境とタイヤが合っていない)ということですが、そういった経験をしてからは「ピレリ・ソットゼロ」一択。
実際にポルシェ981ボクスターにも装着していましたが、これはまず満足のゆくドライ/ウェット性能を持ったウインタータイヤだと考えています。

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なお、そういった「様々な用途」があるため、ピレリはウインタータイヤとしてもソットゼロのほか、「アイス・アシンメトリコ」「スコーピオン・アイス&スノー」「スコーピオン・ウインター」を用意。※ピレリのサイトはこちら

それらバリエーション中でも上述のようにソットゼロは「車の制御」を念頭に置いたものとなりますが、ありファロメオ、アウディ、BMW、ジャガー、ランボルギーニ、マセラティ、マクラーレン、メルセデス・ベンツ、ミニ、ロールスロイス、ポルシェ、BMW、ボルボの認証を受けています(フェラーリとアストンマーティンは入っていない)。

なお「SOTTO」はイタリア語で「以下」、「ZERO」は気温の零度を表し、「ソットゼロ」はつまり「零度以下」という意味。

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