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マクラーレンが「F1」の認定制度を開始。第一号は日本で8年間戦った「R25」F1 GTRロングテール

2018/09/03

| マクラーレンが”F1”の認定プログラムをスタート |

マクラーレンのカスタム部門、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が新しく「(ロードカーの)F1」向けの保証(認定)サービスを開始。
ただしこれはいわゆる「壊れたときの」保証ではなく、その車体がマクラーレンの純正パーツで構成され、マクラーレンの定める品質を持つかどうかを”鑑定”し、その結果を保証する、というものに近そう(フェラーリ”クラシケ”の認定に近い?もちろん必要があれば修理し、その保証を行う)。

これでさらなる高値が記録されるように?

そして今回、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズが公開した「認定第一号」は1997年製の”25R”F1 GTR ロングテールで、MSOにてフルレストアされたもの。

マクラーレンは今回の認定プログラムについて、「現在のオーナーと、将来のオーナーに対し、究極の心の平安をお届けする」と述べていますが、マクラーレンF1は近代のクルマにおいて「もっとも高値で取引される」一台。

よって、オークションなどで購入したクルマの程度を保証してくれたり、マクラーレンの保証があることで「いっそうの」高値が期待されることになるものの、各自動車メーカーにとって、過去のクルマの価値を維持することはブランド価値を高めることにもつながり、今後は同様の動きが加速しそう。

今回マクラーレンが発表したものだと、確認する内容は、そのクルマの「来歴」「サービス記録」「レース参戦履歴」「走行記録」「状態」で、さらにはオリジナルのスペックを維持しているかどうかもチェック。
マクラーレンがなんらかのアップグレードを行い、もとのスペックから変更となる場合は、それらの記録も図解入りで残される、とのこと。
さらにこの保証プログラムはロードカーのみならずレーシングカーにも適用されるということも発表されています。

この「25R」は3台のみが製作されたロングテールのうち一台で、1997年のル・マンに参戦し、その後日本に渡って8年もの間レースで戦った個体だとされています(最後のレースは2005年の富士スピードウェイ)。

レストアにあたってオリジナルのコンディションに戻すのはもちろん、純正パーツを使用して補修を行っていますが、唯一「オリジナル」でないのはルーフ上にあるふたつのランプ(しかしそのまま公開されているということは、これも認定されたと考えて良さそう)。

マクラーレンF1 GTRは純然たるレーシングカーですが、そのインテリアやエンジンルームを見ても「美しい」のひとこと。

まさに機能美、といった感じですね。

マクラーレンF1は維持にとんでもない費用がかかるクルマ

なお、マクラーレンF1はその価値もプライスレスですが、維持するのにも想像を絶する費用がかかるクルマ。
元オーナーの話によると、タイヤ交換を行った後はプロのドライバーを雇って走行させ、アライメント含む足回りの再設定を行う必要があったりするそうで、かつ定期点検の内容もマクラーレンの指定に従わねばならず、「乗らなくても年間600万円くらいかかる」とのこと。

マクラーレンは「F1」の価値を高めることを重要視しており、最近も「F1専用のサービスセンター」を開設した、とアナウンスしていますね(セキュリティのため、その場所は非公開)。

VIA:Autoclasiccs

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