マクラーレン・セナGTRの出力は25馬力UPの825馬力、重量は10キロダウンの1988キロ
予告されたとおり、マクラーレン・セナのサーキット走行専用モデル「セナGTR」がグッドウッド・メンバーズ・ミーティングにて公開。
さらにはブルーノ・セナのドライブに実際にサーキットを走行しています。
マクラーレンいわく、この「セナGTR」は、F1マシンを除くと「これまでのマクラーレンでもっともエクストリーム」なクルマ。
なお、セナGTRの価格は予定よりちょっと高くなって1億8000万円に設定されており、これはセナの「1億円」に比較すると約1.8倍。
ただしP1に対するそのサーキット走行専用バージョン、「P1 GTR(35台限定)」の価格が3億5000万円であったことに比較すると「かなり安価」だとも言え、つまりセナGTRはセナからの変更点がさほど大きくないと考えられますが、それでも「マクラーレン史上、もっともエクストリーム」だとされることを考えると、モトとなるセナの性能や完成度が非常に高いと考えて良さそう。
グッドウッド・サーキットではマクラーレンF1とのデモ走行も
マクラーレンは、これまでもセナGTRの暫定スペックを公開していたものの、今回改めてその最終スペックを公開。
これによると、出力は標準のセナに比較して+25馬力の825馬力、車体重量はセナの1198キロから10キロダウンの1188キロ。
ダウンフォースはセナの「800kg」に対してセナGTRでは1000kgに増加しており、サスペンションはマクラーレンの製造するGT3クラスのレーシングカーと同じもの。
ブレーキシステムももちろんレーシングカーと同じもの。
限定台数は75台のみ、納車は9月から、とされています。
セナからの外観上の変更点としては、巨大なフロントスプリッターに前後ワイドフェンダー、サイドステップ、リアディフューザーに加え、さらに大きなリアウイング、 センターロックホイール、競技用タイヤなど。
サスペンションのセッティングははマクラーレンGT3カスタマー・レーシング・プログラムからのフィードバックを反映した仕様となっており、ジオメトリ、スプリング、アンチロールバー等「ほぼすべて」が変更されている、とされています。
そしてイベントには「マクラーレンF1」も登場。
マクラーレンF1とセナとの共演!
セナの勇姿!
グッドウッドって何?
グッドウッドと言うと、毎年夏に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が有名ですが、グッドウッドはイギリスはウエスト・サセックスにある地名。
この地域一帯はリッチモンド公爵家が保有しており、会場となる広い敷地はもちろん、サーキット、空港、ホテル、競馬場までをも所有しています。
そして今回のイベント「グッドウッド・メンバーズ・ミーティング」はその名の通りメンバーのみが参加できるイベントだと思われ、セナGTRお披露目イベントの場として活用されるほどである、ということですね。