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生産わずか500台、希少なマクラーレン765LTが競売に。オーナーはセバスチャン・ローブ、「これは公道走行可能なレーシングカーだ」

2023/09/11

生産わずか500台、希少なマクラーレン765LTが競売に。オーナーはセバスチャン・ローブ、「これは公道走行可能なレーシングカーだ」

| マクラーレン765LTは多くのオーナーが「保存」しておりなかなかオークションに出てこない |

ボクはこのクルマによってスーパーカーの「限界」が押し広げられたものと考えている

さて、RMサザビーズが開催するオークションにて、9度の世界ラリーチャンピオンに輝いたセバスチャン・ローブ所有のマクラーレン675LTスパイダーが出品される予定だとして話題に。

なお、セバスチャン・ローブはこのマクラーレン675LTをして「公道走行可能なレーシングカー」と表現しており、その貴重なクルマを手に入れるまたとない機会が訪れたことを意味します。

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マクラーレン675LTは新しい世界を切り開いたスーパーカーだった

マクラーレン675LTは675LTをベースにした限定スーパーカーですが、現代における「LT=ロングテール」の方程式を確立したスーパーカーとしても知られます。

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伝説的なマクラーレンF1 GTRからインスピレーションを得た”ロングテール”を持ち、パワーアップに軽量化というハードコアモデルお決まりの手法を導入していますが、大型のカーボンセラミック・ブレーキディスク、軽量10本スポーク鍛造アロイホイール、カーボンファイバーの採用など、随所にアップデートが施されています。

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そのパフォーマンスは他のライバルに比較して「圧倒的」だと言ってよく、これが後の「無敵の」720Sへと繋がったのだと考えられますが、あまりのパフォーマンスの高さのため、多くのライバルがスーパーカーのあり方を見直す必要になった「ひとつのきっかけ」なのかもしれません。※市販モデルでここまでやっていいのか、という許容値が押し広げられたように思う

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なお、車体構造は強固なカーボンモノセルをベースとし、マクラーレンいわく「ボディ剛性が高いため、オープン化に際してもほぼ補強が不要」。

よってクーペに比較しても重量増加はわずか40kgにとどまり、加速や最高速などパフォーマンスについてもクーペと同等の数値を誇り、0-100km/h加速はわずか2.9秒、200km/hまでは8.1秒、最高速は326km/h。

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マクラーレンは比較的早い時期に流行色「グレー」を取り入れていた

マクラーレン675LTスパイダーはわずか500台しか製造されず、セバスチャン・ローブが選んだボディカラーはシケイン・グレー。

なお、「グレー」が流行しだしたのもこの頃からで、ただしこれはマクラーレンが起点ではなく、シトロエンなどほか欧州車が採用したり、ランボルギーニがイタリア空軍とのコラボレーションによってミリタリー調のグレーを採用したりという「同時多発的な」ブームであったとも認識しています。

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そしてエンブレムは「カーボン」仕様(いくつかのパターンが選べた)。

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外装のカーボンパーツはマット仕上げ。

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ブレーキキャリパーやインテリアカラーのアクセントは「オレンジ」。

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テールランプは650S、そしてその前身であるMP4-12C同様の「水平」デザイン。

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ホイールは「ウルトラライト」、ホイールボルトはチタン製。

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マクラーレン675LTスパイダーのインテリアは「スパルタン」

そしてこのマクラーレン675LTスパイダーのインテリアにはアルカンターラが多用されるなど「スパルタン」。

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一方でオレンジのアクセントやコントラストステッチが用いられるなど、ピリっとしたコントラストが楽しめるスペックを持っています。

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センターコンソールほか多くのパーツがマット仕上げのカーボンファイバー。

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ステアリングホイールのスポークもカーボンファイバー、グリップはアルカンターラ巻き。

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現在の走行距離は8,840kmで、これは多忙なセバスチャン・ローブにしてはけっこう多めの距離だとも考えられ、やはり「お気に入り」だったのかもしれませんね。

予想落札価格は最高で36万ドル(現在の為替レートにて約5320万円)というエスティメイトが出ており、しかし今後マクラーレン765LTの価値は「上がりこそすれ」下がることはないだろう、と考えています。

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参照:RM Sotherby's

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