| スーパーカーやハイパーカーはその業種や製品を超え、様々な分野にインスピレーションを与え続ける |
ただし「マクラーレンにインスパイアされたカスタムギター」は初めて見た
さて、フロリダ州マイアミのギター工房、デビッド・ゴードン・ギターが「マクラーレン・スピードテールのプロトタイプ、XP2にインスパイアされた」ギターを作成し公開。
このギターは2023年の全米楽器商協会(National Association of Music Merchants)のショーで展示されたもので、マクラーレン・スピードテールに採用される素材やカラーリングなどがいくつか取り入れられていることが特徴です。
マクラーレン・スピードテール「X2」にインスパイアされたギターはこんな仕様を持っている
そこでこのギターを見てみると、メインの素材そのものは軽量なアルダー材で作られ、マスターグレードのフレイムメイプル・ネック、航空機グレードのアルミニウムから削り出されたロアホーン、エボニー指板が組み合わされています。
ちなみにこちらがマクラーレン・スピードテール「XP2」。
マクラーレンは新型車開発の際に複数のプロトタイプを製作し、それぞれ「長期テスト用」「寒冷地テスト用」「灼熱テスト用」「最高速テスト用」など様々な役割を与えています。
この車両のように「XP2」と言う感じで記号と数字によって呼ばれることもあるものの、「アルバート」など名前が与えられることも少なくはなく、いくつかの特徴的なカラーリングを持つプロトタイプが顧客にとってのインスピレーション元となったことも。
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参考までに、こういったプロトタイプについて、無事に生き残った場合にはリビルトされてマクラーレン自身がプロモーション等に使用したり、もしくは顧客へと販売することもあるもよう。
そしてこのマクラーレン・スピードテール「XP2」はサラゴン・クオーツなる上品な色合いのゴールドにペイントされていますが、このカラーが(デビッド・ゴードン・ギターのオーナーである)デイヴィッド・ゴードンの目に留まり、彼いわく「このハイパーカーは完璧なミューズだった」。
ヘッドストックの裏側にはカーボンファイバーのラミネートが施され、これはスピードテールX2に使用されるサテンカーボンのドアシルを意識したもの。
さらにはバックプレートにもカーボンファイバーが使用されています。
このギターはマクラーレン・スピードテールX2の内装からもインスピレーションを得る
そしてちょっと面白いのは、デビッド・ゴードンはマクラーレン・スピードテールX2のエクステリアのみではなくインテリアからもインスピレーションを得ており・・・。
ピックアップ・カバーにはレーザー・エッチングが施され、XP2のオックスブラッド・レッドのインテリアを彷彿とさせるレッドレザーが巻かれます。
さらには内部配線にもレッドレザーが使用されるというこだわりよう。
自動車メーカーと音楽との結びつきはけっこう強い
なお、多くのミュージシャンが「カーマニア」だったりすることから自動車と音楽との結びつきは浅くはなく、オークションにも様々なミュージシャンが乗っていたスーパーカーや高級車が出品されることもあり、ときには「ギターとセット」で販売されることも。
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さらに参考までに、フォルクスワーゲンはボン・ジョヴィとのコラボモデルを過去何度か発売したことがあり、そのほか多くのアーティスト、楽器メーカーなどとのコラボレーションモデルも存在します。
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