| マクラーレンのハイパーカーハイパーカーは2021年あたりが落札のピークであったと見られている |
ただし最近はマクラーレンだけではなく、一部を除くとスーパーカー/ハイパーカーの落札相場が下がっているもよう
さて、フェルナンド・アロンソが所有しているマクラーレンのハイパーカー「エルバ」が競売へと登場したものの、履歴を見ると「SOLD」となっていないので、もしかすると落札されなかった可能性が報じられています。
なお、ここ最近におけるオークションでは、マクラーレンのハイパーカー全体の相場が下がっており、今回のエルバについても「希望落札価格に達しなかった」のかもしれません。※予想落札価格は250万~350万ドル(現在の為替レートでは約3億8000万円~5億2000万円)
フェルナンド・アロンソ所有のマクラーレン・エルバはこんなクルマ
そこでのマクラーレン・エルバを見てみると、走行距離はわずか3マイル(約5キロ)なので、アロンソはこのクルマにほぼ興味を持たずドライブしていないということがわかります(それでも自身でオーダーしたことには変わりはなく、シートにはアロンソのパーソナルロゴが入っている)。
この個体は149台のみが生産されたエルバのうちの114番目で、やや濃い目のシルバー(マット)にオレンジというスタイリッシュなカラーリング(青い演出用照明が当たっている)。※意外なことに、シリアルプレートにはフェルナンド・アロンソの名が入っていない
マクラーレン・エルバは当時「もっとも軽く、もっともパワフルなマクラーレンのハイパーカー」としてデビューしており、フェラーリ・モンツァSP1 / SP2、アストンマーティンV12ロードスターと並ぶ「スピードスター御三家」のうちの一台ですが、セナのように「サーキット走行を主眼に据えた」ハイパーカーではなく、あくまでも公道にてハンドリングを楽しみ、クルマとの一体感を追求するためのスポーツカーとして企画されており、比類ないドライバビリティを発揮することでも知られます。
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なお、フロントスクリーンがないためにドライバーの顔を風が直撃することになり、それを防ぐ(緩和する)ためにフロントバンパーから吸い上げたエアをフロントフードから上方へと吹き出すというトリックを持っており、さらにはオプションにてウインドスクリーンも用意されています(米国向けのエルバにはすべてウインドスクリーンが装着されている)。
フェルナンド・アロンソはつい先ごろ、エンツォフェラーリを売りに出したことも
フェルナンド・アロンソは熱心なコレクターとして知られているわけではありませんが、さすがにF1ドライバーだけあって様々なスーパーカーやハイパーカーを所有していると言われ、先日もエンツォフェラーリを売りに出したことが報じられています。
そこでアロンソについて振り返ってみると、アロンソは2 度のF1チャンピオンであるだけでなく、2005年になしとげた初優勝は「史上最年少記録(24歳)。
そこから15年間、アロンソは(浮き沈みはあったものの)F1ではコンスタントに競争力を発揮しており、2019年に引退を決意し、そこでいったん輝かしいキャリアに終止符を打っています。
しかしそれはアロンソの競争心が衰えたことを意味していたわけではなく、実際のところ活動の場を写してトヨタとのタッグにて2018年と2019年のル・マン24時間レースで2勝、スパ6時間レース、富士6時間レース、セブリング1,000マイルでも優勝を果たすことに。
さらにはデイトナ24時間レースでも優勝を記録しLMP1耐久世界チャンピオンになったうえ、インディ500にも出場し、ダカール ラリーにも参戦した後でF1に戻り、42歳の今、さらに多くの表彰台を獲得しており、競争力のあるマシンを手に入れることさえできれば「まだまだトップを狙えるだけのチカラを持っている」ことも証明しており、ますますの活躍が期待されます。
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参照:Bonhams