| ボンネット形状、ドアミラー、ドアハンドルの変更が与える印象の変化は小さくない |
ひとまず3ドアハッチバックが登場し、後に他バリエーションが続くもよう
さて、ミニはついに第5世代へと切り替わることになりますが、今回BMWがその「フルモデルチェンジ版ミニ」の最新ティーザー画像を公開。
これは寒冷地テストのためにスウェーデンのラップランドへと車両を持ち込んでテストを行う様子を収めたもので、これまでの4世代に加え、「最新の」エレクトリック版ミニをそこに並べた画像も公開されており、これまでの進化を見ることも可能です。
なお、第5世代のミニにつき、先陣を切って発売されるのはいつもどおり3ドアハッチバック、そしてこれにはピュアエレクトリック版のほか、ガソリンエンジン搭載モデルも追加されると言われています。
テストの目的は「シャシーとステアリング」
今回BMWグループのウィンターテストセンターに持ち込まれたプロトタイプは、氷点下をはるかに下回る気温の中で厳しいテストを受けることになり、雪道のほか、凍った湖の上にも専用エリアを設け、「シャシーとステアリングを完成させることを目的に」様々なテストが実施されたもよう。
現時点では次世代ミニのラインアップやスペックについては明確ではなく(情報が二転三転している)、しかし確実なのは、ミニ自身が「次世代車はゴーカート感覚を維持したコンパクトなクルマであり続け、より実用的なサイズを必要とする人にはクロスオーバーを用意している」とコメントしていること。
ちなみにクロスオーバーについては、プラットフォームを共有するBMW X1とともにドイツのライプツィヒで生産されると見られています。
ただ、ミニは「プレミアムスモールカーセグメント向けクロスオーバーモデルのコンセプトスタディ」を今年発表する予定だといい、つまりはSUVがもう一つ増えることになりそう。
これがクロスオーバーの「上」なのか「下」なのかはわかりませんが、もしかするとかつての「ペースマン」のようにクーペスタイルを持つクルマなのかもしれません。
新型ミニ・ハッチバックはどんなクルマに?
そこで気になるのが新型ミニ・ハッチバックがどういったクルマになるのかということですが、画像からわかるのはクラムシェル型ボンネットが採用されないこと、ドアハンドルがフラッシュマウントではなくなること。
加えて、BMW世代のミニの特徴であった前後フェンダーの「樹脂製クラッディング」が廃止されるようにも見え、さらにドアミラーも楕円から横長形状へと変更され、プロポーション自体は「ミニ」を維持するものの、実際にカモフラージュを外して登場したクルマは「これまでのミニとは全く異なるクルマ」になるのかも。※シンプルでスマートな未来志向となりそう
車体サイズ自体は先代と余り変わらないようにも見えますが、前後オーバーハングが短くなり、そしてホイールベースが長くなり、タイヤサイズも大きくなっているように見受けられます。
ちなみにヘッドライト周辺のカモフラージュの意図はわかりませんが、見た限りでは実際にけっこう大きなサイズが与えられることになるのかもしれません(レンズ周辺のパネル形状から判断して)。
今回インテリアについては画像が公開されていないものの、すでに出回っているスパイフォト(下の画像)を見るに、「極めてシンプル」な構造を持ち、巨大な円形タッチスクリーンシステムはインフォテインメント機能だけでなく空調コントロールなど車両の機能設定にも使用され、デジタルドライバーズディスプレイの役割も果たすことになるもよう。
すでに新型ミニに試乗する機会を得たジャーナリストによれば、新型ミニ3ドアハッチバックは先代より少し静かになり、サスペンションの跳ね返りが少なくなったと主張しており(ぼくの印象だと、現行ミニであっても非常に快適な乗り心地を持っていると思う)、そのほかだと電動パワーステアリングが改良され、トラクションコントロールシステムも素早く作動し、アンダーステアを低減する次世代型が採用されている、とのこと。
この新型ミニについては2023年後半に発売されると言われており、ミニ好きのぼくとしてはけっこう楽しみにしています。
新型ミニ 3ドアハッチバックのテスト風景を収めた動画はこちら
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