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いざロールスロイスの展示会へ!展示車両総額4億円、ファントムやカリナン、ドーン、レイスなどそれぞれの特徴を見てみよう

2019/11/02

| 「人類が作りうる最高の車」という触れ込みはダテではない |

さて、ロールスロイスの展示イベントのためリーガロイヤルホテル大阪へ。
今回とくにニューモデルが登場したわけではないものの、すべてのラインアップ(ファントム、ゴースト、ドーン、レイス、カリナン)が一堂に会する機会でもあり、時間を見つけて出かけることに。
ちなみにリーガロイヤルホテルはほかにメルセデス・ベンツやフェラーリ等の展示会も開催されますが、ロールスロイスの展示会があるときの駐車場は「メルセデス・ベンツSクラス」「レクサスLS」「トヨタ・センチュリー」ばかりがずらりと並び、かつ運転手が待機している車両も多数(何が始まるんです?という異様な雰囲気がある)。

ちなみにロールスロイスの展示会は「着てゆく服」にちょっと困ることがあり、しかしいつもどおり「スリムなジャージ(スウェットパンツ)にTシャツ、オシャレスニーカーにレザージャケットをセレクト。
ちなみにレザージャケット(革ジャン)は非常に便利なアイテムで、スリムなジャージとあわせると「なんとなくクリエイティブな横文字の職業の人」「職業や正体不明の人」に見え、意外とこういった場にもマッチしているんじゃないかと考えています。

なお、ロールスロイスの客層は「60歳以上」もしくは「30歳以下」に分化しつつあると言われ、過去に何度か参加したロールスロイスの展示会でも、「トム ブラウンのジャージ上下にクリスチャン・ルブタンのスニーカー」といった感じの人をけっこう見かけることに。
むしろ、こういった場にもっともそぐわないのは「スーツ」なのだと思います。

ロールスロイス・ドーンはこんなクルマ

まずはドーン。
2ドアのオープンカーですが、全長5,295ミリ、全幅1,945ミリ、全高1,500ミリという「巨大」なボディを持っています。
エンジンは6.6リッターV12、出力は570PS。
価格は3975万円という設定です。

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フロントフェンダー内には「カサ」が内蔵。
モデルによっては「ドア」の中だったりしますが、これはいずれのロールスロイスも共通装備です。
このカサも当然「カスタム可能」。

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ちょっとわかりにくいのですが、「シートレール」にもポリッシュ加工がほどこされていることがわかります。
ぼくは色々なクルマを見てきましたが、シートレールがエレガントなクルマはロールスロイス以外にないだろう、と考えています。

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ロールスロイス・レイスは贅沢な2ドアクーペ

こちらは2ドアクーペのレイス。
ロールスロイスの中ではもっとも「欲しい」と考えるモデルで、ときどき”こういったクルマを買ったほうが人生楽しくなるかもしれないな”と思ったり。
ボディサイズはドーンとほぼ一緒、そしてエンジンも同じくV12ツインターボです。
価格は3711万円。

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塗装は宝石のような美しさ。

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こちらがロールスロイス特有(オプション)、ルーフ内張りの「スターライト」。
LEDと光ファイバーによってきらめく星空を採用したものですが、発光色についてもカスタムできるようですね。

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インテリアはレッドレザー(他カラーの内装色を持つ個体も展示してあったが、やはりレッドは華やか)。

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「どんなときでも必ず文字が読める方向に向いている」ホイールセンターキャップ。

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ロールスロイス・ゴーストは日常的に乗りやすい4ドアサルーン

ゴーストはロールスロイス中ではもっとも「コンパクトな」4ドアモデル。
ただ、コンパクトといえど全長5,465ミリ、全幅1,950ミリ、全高1,550ミリという堂々たるサイズで、エンジンはV12ツインターボ(570馬力)。
価格は3,474万円という設定で、ロールスロイスの中では「もっとも安価な」クルマです。

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これは他のロールスロイスも共通なのですが、カーペットはウールでできたモッフモフなもの。
正直言って靴を脱いで乗ったほうが気持ちいいだろうな、と思わせるところです。

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シート調整スイッチもエレガント。

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ロールスロイス・カリナンは燦然と輝くダイヤモンド

そして見るからに巨大なロールスロイス・カリナン。
全長5,340ミリ、全幅2,000ミリ、全高1,835ミリ。
エンジンはやはり6.6リッターV12ツインターボですが、出力はほかモデルより1PS高い571PS。
なお価格は3920万円です。

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こちらはサイドの「コーチライン」。
これはロールス・ロイスにとって「画竜点睛を欠く」部分だと考えていて、なぜならマスキングテープの段差が残っているから。
これがフェラーリやランボルギーニであれば絶対に「段差はなく」、そのあたりイタリアの自動車メーカーのほうが美しさにはこだわっているんだろうな、と思わせる部分。
フェラーリやランボルギーニのボディ上にある、工場生産時に入れられるストライプや文字には段差がないように仕上げがなされており(そのため、ストライプはオプション価格70万円くらいから)、これを万一の事故の際などにも「完全に復元にできるよう」塗装に関するマニュアルが(正規ディーラーに)用意されている、と聞いたことがあります。

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ロールスロイス特有の「パルテノン」グリルはメッキではなく「ポリッシュ」。
グリルフレームやルーバーを丁寧に磨いてこの光沢を出しているわけですね。

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ロールスロイス・ファントムは「自分では運転したくない」クルマ

そしてロールスロイスのフラッグシップ、ファントム。
全長5,770ミリ(ロングホイールベース版であるEWBは5,990ミリ)、全幅2,020ミリ、全高1,645ミリ。
この全高はサルーンでありながらもポルシェ・マカンやレンジローバー・イヴォークとほぼ同じ。
ただ、それでも「そこまで背が高く見えない」のは、タイヤ含めて全体が「普通のサルーンの拡大コピー」だから(つまり同じバランスを持って拡大されている)。
とにかく大きな車で、このクルマだけは運転したくない(どこかをぶつけずに走れる自信がない)、と思います。
なお価格は5,770万円(EWBは6,670万円)。

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内装カラーはホワイト。
このあと後部座席に座ってドアを閉め、「やっぱり静かだな。室内が外界と遮断されるというロールスロイスの主張は誇張ではないようだ」と納得したのちに出ようとしたところ、なんとチャイルドロックがかかっていて車外に出ることができないという事態になってしまったわけですね。
あいにくセールスさんも周囲にいないので人を呼ぶことも出来ず、しかし車内はちょっと暑くて緊張もあり汗がダラダラ出る始末。

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「これはヤバい。なんとかしないと・・・」と思い、結局のところ後部座席からセンタートンネルをまたいでフロントシートへ出て、そこから出ることに成功(フロントシート付近でチャイルドロック解除ボタンを探したがみつからなかった)。
これがもし前席と後席との間に隔壁がある仕様だったら完全に閉じ込められてたなと思うと同時に、外へ出たときのなんと空気の美味しかったことよ、というのが本日もっとも記憶に残ったところでした。

他の画像はFacebookのアルバム「ロールスロイス(211枚)」に保存中です。
会場で撮影した動画はこちら。

なお、リーガロイヤルホテル大阪の駐車場はこんな感じ。
段差や傾斜が小さく、スーパーカーでも入りやすいものの、出口ではナンバーを読み取って自動でゲートが開く方式ではなく、駐車券を機械に入れる必要があるのがちょっと面倒。

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