| ブガッティ・ディーヴォの細部はこうなっていた |
先日「40台限定、その価格6億2000万円」として発表されたブガッティ・ディーヴォ(BUGATTI DIVO)。
今回ブガッティの「地元(ブガッティはフランスの自動車メーカー)」とも言えるパリ・モーターショーにて展示されることになり、プレス向けに実車が公開されています。※ブガッティによるディーヴォの公式サイトはこちら
なお、ブガッティ・ディーヴォのベースは「シロン」。
エンジンもシロンと同じW16クワッドターボで、出力もシロンと同じ1500馬力。
ただし0-100キロ加速は0.1秒だけ速い2.4秒に、しかし最高速度はシロンの理論値よりも低い380km/h、というスペックです。
これについては加速重視のセッティングを行っており、最高速を追求した結果ではないということになりますが、もともと3億円以上のプライスタグをつけるシロンの「さらに倍」の価値があるのかどうか、というのはディーヴォ発表時から言われていたことではありますね。
ブガッティ・ディーヴォに6億2000万円の価値はある?
さて、ここでブガッティより公開されたオフィシャルフォトを見てみましょう。
やはり特徴的なのはこのデイタイムランニングランプとヘッドライトですが、「よくこんな形状を考えたな」と改めて驚かされます。
ヴェイロン/シロンとは異なり、あまりエンジンをアピールしていないようですね。
一方で巨大なシャークフィン、リアウイングが印象的。
「BUGATTI」の文字は立体のバッジにて再現されています。
エンジンカバーはブルークリアカーボン(ボディカラーによって異なり、かつ仕上げも選択できると思われる)。
エンジンパワー「1500」を示したプレートはシロンとは異なり「ダークな色調」へと変更に。
フロント~サイド、そしてそこからリアフェンダー内へとエアを導くデザイン。
ここは「C」をモチーフとしていたシロンとは大きく異なる形状を持っていますね。
なお、タイヤはミシュラン製で、ピレリ「カラーエディション」に対抗したと思われるカラープリント入り。
ピレリでは明るい色の再現性がイマイチですが、ミシュランでは鮮やかにカラーが出ているようです。
フロントフェンダー下部からはこんな感じでエアを抜く形に。
フェンダー上部にもエアアウトレットが設けられています。
ディーヴォの特徴のひとつ、「テールランプ」。
製造や組み立ても相当に大変だと思われますが、洗車もかなり難しそう。
グリルなどブラック部分はグロスペイント。
当然ながら「樹脂むき出し」の部分ははなく、安っぽさを感じるところは微塵もない処理ですね。
ブガッティ・ディーヴォのインテリアを見てみよう
ディーヴォのインテリアは多くをシロンと共有するものの、むしろシロンよりも質素。
その価格(シロンの倍)を考慮すると拍子抜けするほどシンプルで、つまりディーヴォの価格はトランスミッションやサスペンション、そしてボディパネルの軽量素材や仕上げといったところに割かれているのだと思われます。
ドアパネルそのものはカーボンファイバー、そしてパッドはアルカンターラに刺繍という仕様。
ドアインナーハンドル、スイッチ類はダーク仕上げに。
ステアリングホイール、メーター周りはシロンとほぼ共通。
ただしドアインナーハンドル同様、スイッチ類はダーク仕上げですね。
ダッシュボードからセンターコンソールにかけては美しいカーボン仕上げ。
これはシロンと共通とも言える部分。
こちらはブガッティ三人衆?
中央はもちろんステファン・ヴィンケルマンCEO。
全員相当なファッショニスタですが、とくに右の人物はそのジャケット、シャツ、ボウタイともに「只者ではない」雰囲気。
ステファン・ヴィンケルマンCEOは右手にアップルウォッチをしていますが、ほかの画像だと左手には別納で時計を装着しています。
こちらはブガッティとパートナーシップ関係にある腕時計ブランド「パルミジャーノ・フルリエ」の最新モデル。
「ディーヴォ」とのコラボモデルとなり、これまでに販売されたパルミジャーノ・フルリエ×ブガッティモデルとは仕上げやカラーが異なるようですね。
もちろんトゥールビヨン採用、そしてデザインコンセプトは「腕の上のエンジンブロック」。