ブガッティがヴェイロンとシロンを対象に「認定中古車制度」を開始（むしろ今まで導入されていなかったことに驚き）。1年の保証なるも、安心して買い求めることができそう

｜ ブガッティのクルマは維持費がとんでもなく高価なことで知られている ｜

ブガッティを購入する人は維持費を気にしないかもしれないが、それでも保証はありがたい

さて、今ではどの自動車メーカーでも当たり前のように行っている「認定中古車」制度ですが、日本だと35年前にBMWが開始したのがその始まりだとされています。

そして今回、ブガッティが「認定中古車制度を取り入れる」とアナウンスを行い、この精度を取り入れた最新の自動車メーカーとなったわけですが、ブガッティの維持費・修理費は非常に高額なことで知られており、これまで中古にてブガッティを購入する人にとってひとつのハードルだったことは否めません（購入してすぐ壊れたり、要交換パーツが出てきたのではたまらない。しかし中古といえどブガッティを購入する人はそんなことは気にしないのかも）。※性能もハイパーではあるが、そのぶん修理費用やトラブル発生時のコストもハイパーである

ブガッティの認定中古車は「新車に匹敵する品質」

そこで今回ブガッティが導入した認定中古車保証ですが、「新車と同等の、最高の品質」を約束するといい、ブガッティのエンブレムが持つ信頼性にふさわしい、比類なきクオリティを（ユーザーが）手にできる、とのこと。

保証期間は1年ですが、認定中古車として販売されるシロンだと、ブガッティの新車保証と同様に、機械、電気、腐食、塗装に関するすべての部品と工賃をカバーする包括的な内容となっており、ヴェイロンであれば（ちょっと保証の対象範囲が狭くなり）すべての機械的および電気的な項目に関する部品代と工賃をする、とのこと。

なお、特徴的なのは、この保証は全世界において適用され、たとえば中東で購入したブガッティをヨーロッパで運転する場合であっても、ヨーロッパのすべてのブガッティ・サービス・パートナーが保証修理を行ってくれる、とのこと。

ブガッティのオーナーは「中東から、夏のバカンスの間さけ、ブガッティをイギリスやフランスに輸送する」ケースも少なくはなく、また世界中のコレクターの間にて取引されるため、「全世界共通で」保証が適用されるのは非常にありがたいところでもありますね。

交換したブガッティ純正パーツには2年の保証も

なお、この保証修理を行うことができるのは（もちろん）ブガッティの認定したサービスパートナーのみであり、その際にはブガッティ純正の交換部品だけが使用されることに。

嬉しいことに、これらの交換部品には2年間の保証が付いており、認定中古車購入者は、所有開始から1年以内にブガッティ正規サービスパートナーで行われる年次点検を受けることもできるのだそう。

ブガッティは下記の通りコメントしていますが、これによってブガッティの（認定つき）中古車に対する安心感が格段に向上することになり、いっそうの中古相場の上昇、そして高値安定化が期待できそうですね。

認定サービスパートナーのグローバルネットワークは、比類ない専門性と知識を提供し、お客様にとって信頼できる唯一の窓口として機能します。認定中古車プログラムでは、ブガッティ認定サービスパートナーのみが、他では真似のできない高度な訓練を受けた技術者による最高水準の仕上がりを保証し、ブガッティのアクセサリーやパーツに対するすべての保証が有効であることを保証しています。

ブガッティ・オトモービルのセールス＆マーケティング担当マネージングディレクター、ヘンドリック・マリノフスキー氏によれば「ヴェイロンとシロンは、真の自動車産業の象徴であり、息を呑むような新しい基準を打ち立てたハイパースポーツカーです。私たちの新しい認定中古車プログラムは、ヴェイロンとシロンの比類なき素晴らしさを、中古車として堪能したい方に、ブガッティ正規サービスパートナーだけが提供できる模範的なカスタマーサービスと細部への独自の配慮の恩恵を提供することを意味します」とコメント。

ブガッティは自社のクルマの価値を永続的に高めてゆきたいと考えており、芸術品のように長く愛されるプロダクトに育て上げたいという意向を持っていますが、今回の認定中古車制度はじゅうぶんにその役割を果たすことになりそうですね。

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参照：BUGATTI