>ルノー/アルピーヌ

存在するのは世界に二台!「アルピーヌF1仕様の」公式アルピーヌA110Sが公開。これを手に入れるにはF1ドライバーになるしかないようだ

2021/04/23

アルピーヌA110

| このアルピーヌA110Sほど入手が難しい特別仕様車もほかに無いだろう |

さて、現在最ブランディング中のアルピーヌ。

その軽量性を武器に鳴り物入りでデビューしたものの、今ひとつハイパフォーマンスカー市場では存在感を発揮できず、一時は「ブランド廃止」の話も出ています。

なぜ人気化しなかったのかは不明ではありますが、やはりエンジンが1.8リッターということから、アメリカをはじめとする「ハイパワー志向」な市場でのプレゼンスを強めることができなかったのかもしれません。

ただしその評価は非常に高い

しかしながら、そのハンドリングについては評価は非常に高く、多くのジャーナリストや自動車業界関係者が褒め称え、そして実際に自身でも購入する例が相次いでいる模様。

アルピーヌA110を購入したジェームズ・メイ。「スープラは気になるクルマだ」なお残りの人生を1台の車で過ごすならBMW 320iを選ぶとコメント

意外やこれまでに日本車を所有したのはたったの一台 かつてジェレミー・クラークソン、リチャード・ハモンドとともにトップギアのホストを務め、現在はグランドツアーのホストをその2名とともに務めるジェームズ・ ...

続きを見る

マクラーレンF1の設計者として知られるゴードン・マレー氏も、新型車T.50の開発に際しては「アルピーヌA110がベンチマーク」と述べているほどです。

衝撃!マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーのリリースする新型ハイパーカー”T.50”は「アルピーヌA110がベンチマーク」

| アルピーヌA110が優れたクルマであることは十分理解しているが | あの伝説のクルマ「マクラーレンF1」のデザイナー、そして現在その後継とも言える「IGM T.50」を開発中のゴードン・マレー氏。 ...

続きを見る

アルピーヌは「廃止」よりも「再生」を選択

アルピーヌは現在ルノーが所有するブランドですが、こういった環境の中でルノーのルカ・デメオCEOが下した決断は「アルピーヌを廃止するのではなく存続させる」。

しかもアルピーヌを「金のなる木」に育てようというビジョンを掲げており、フェラーリのように「レースで勝ってブランド力を上げ、その結果として高額なクルマの販売が容易となり、かつF1からの収入や、ライセンス収入等によってブランドを潤わせる」という壮大な計画です。

廃止も囁かれたアルピーヌ。CEOが「ミニ・フェラーリを目指す」と発言しフェラーリのビジネスモデルを取り入れることを示唆

| ただし今からフェラーリを目指すのは難しいだろう | 一時は「消滅」の危機すら囁かれたアルピーヌですが、ルノーの新CEOであるルカ・デメオ氏はその存続を決め、さらには「ルノーF1チーム」を2021年 ...

続きを見る

さらには伝統あるルノーF1チームの名称を「アルピーヌF1」へと変更し、当然ながらF1マシンのカラーもこれまでのイエロー/ブラックから「アルピーヌブルー」へ。

ただしここでアルピーヌの進撃は止まらず、今回はフェルナンド・アロンソ、そしてエステバン・オコンの「足」として使用されるアルピーヌA110Sを公開しています。

alpine-a110-trackside-cars-debut-as-rad-daily-commuters-for-f1-drivers

見ての通りF1マシンと共通イメージのカラーを持ち、製作されたのはわずか二台。

市販の予定もなく、よってこのクルマに乗りたくば「アルピーヌF1チームのどらいばーになるしかない」という、いまだかつてないほど狭き門を持つ特別仕様車です。

alpine-a110-trackside-cars-debut-as-rad-daily-commuters-for-f1-drivers (3)

この「アルピーヌF1仕様アルピーヌA110」のデビューはすでに開催済みのエミリア・ロマーニャ・グランプリですが、今後はほかのレースにもこれらのクルマを帯同させる可能性があるようで、世界各地でこのクルマの姿を見ることができるのかもしれませんね。

alpine-a110-trackside-cars-debut-as-rad-daily-commuters-for-f1-drivers (2)

アルピーヌとロータスは提携済み

こういった感じで、アルピーヌはその存在感を強調するために数々のプロモーションを展開しているということになりますが、今のところ肝心の市販モデルの種類が増える予定はなく、しかし「ロータスとの提携」によってピュアエレクトリックスポーツを開発する、とも。

まだまだ今後どうなるかはわからず、しかしルノーが本腰を入れて「大きく育て上げる」と決めたアルピーヌブランドだけに、これからの躍進に期待したいところですね。

アルピーヌとルノーが提携
アルピーヌとロータスが提携!よくよく考えるとこれ以上相性のいい組み合わせもなく、両者は「ピュアエレクトリックスポーツ」を今後開発するようだ

| おそらくはアルピーヌ側のほうが得るものが多いと思われる | さて、ルノーは先日大きな改革を行うと発表したところですが、その中で挙げられていたのが「アルピーヌブランドの再構築」。すでにルノーはF1チ ...

続きを見る

合わせて読みたい、アルピーヌ関連投稿

アルピーヌとMVアグスタとのコラボバイク、スーパーヴェローチェ
アルピーヌ×MVアグスタ!110台限定のコラボバイク「スーパーヴェローチェ・アルピーヌ」発表。随所に"らしさ"をちりばめた特別仕様

| たしかにアルピーヌのオーナーは「バイクの軽快さ」を愛する人が多そうだ | アルピーヌとMVアグスタとが「予告」どおり、両者のコラボレーションによるバイク「スーパーヴェローチェ・アルピーヌ」を公開。 ...

続きを見る

全然ハイパーカーじゃない!アルピーヌがル・マン24時間レース「ハイパーカークラス」に参戦するA480を公開
全然ハイパーカーじゃない!アルピーヌがル・マン24時間レース「ハイパーカークラス」に参戦するA480を公開。結局ハイパーカーの参戦がほとんどないハイパーカークラスになってしまったな・・・。

| ル・マンを走るレーシングカーはほかカテゴリに比べ、ずいぶん特異な形状を持つようだ | さて、アルピーヌがル・マン24時間レースのハイパーカークラスを走るレーシングカー、A480を公開。当初ル・マン ...

続きを見る

元VW、ルノー、ジェネシス、ケーニグセグを経たデザイナーの考える「アルピーヌGTA」がカッコいい
元VW、ルノー、ジェネシス、ケーニグセグを経たデザイナーの考える「アルピーヌGTA」がカッコいい!実際に出資者を探し実現させる計画も持っているようだ

| ただ、実現したとしてもアルピーヌの名を使用することは難しいと思われる | かつてフォルクスワーゲン、ルノー、ジェネシスにてデザイナーを務め、ケーニグセグ・ジェメラのデザインにも携わった工業デザイナ ...

続きを見る

参照: Alpine

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ルノー/アルピーヌ
-, , , , ,