| メルセデス・ベンツははGLCロングを中国で生産 |
メルセデス・ベンツが中国市場専用モデルとして、そのSUV「GLC」にロングホイールベースモデルとして「GLC L」を追加。
中国ではとにかくロングホイールベースが好まれる傾向にあり、メルセデス・ベンツに限らず、アウディやBMWといったジャーマンスリー、さらにはフォルクスワーゲンもこういった「中国専用ロングホイールベース」を投入しており、それだけ中国市場の大きさが伺い知れる事象でもあります。
とにかく中国では「大きなクルマ」がエライ
このメルセデス・ベンツGLC"L"についてはノーマルのGLC」に比較するとホイールベースが10センチ長く(2973ミリ)、これは主に後部座席のゆとり向上に充てられています。
実際のところフロントドアまでは通常版GLCと一緒、しかし後部ドアが延長されるという手法が採用されることに。
こにれよってボディサイズは4765ミリへと延長され、全幅は変わらず1898ミリ、全高も変わらず1648ミリ。
エンジンも変わらず2リッターターボ(181馬力と211馬力、そして245馬力)で、グレード名はそれぞれGLC200L、GLC250L、GLC300L 4MATIC。
製造はメルセデス・ベンツの中国におけるパートナー、北京汽車(BAIC)との合弁によるペキン・ベンツ・モーター・カンパニー(BBMC)によって行われ、通常版のメルセデス・ベンツGLCもこちらで生産される、とのこと(もちろんこれは中国国内専用で、”中国産”メルセデス・ベンツが輸出されることは今のところない)。
こんなにある、各自動車メーカーの中国専用モデル
なお、上述のように各メーカーとも中国市場向けには多くの「ロングホイールベース」や、専用ブランドもしくは専用モデルを投入していますが、ここでその一部を見てみましょう。
まずポルシェ。
なんとポルシェまでもが中国専用にパナメーラの「ロングボディ」を投入している、というのは衝撃です。
そしてメルセデス・ベンツはAクラスセダンにも「ロング」。
アウディはQ5にロングボディを追加(他にもいくつかロングホイールベースモデルを投入している)。
BMWは大気汚染が進む中国向けに「大気汚染対応エアコン」装備の5シリーズを発売。
日本の自動車メーカーだと、ホンダは中国向けに「理念(コンセプト)」という名のブランドを展開していますね。
そしてトヨタは中国限定にて、なんとC-HRのEVバージョン、レビン(PHEV)も販売中。
そして「中国専用ブランド」というところだと、フォルクスワーゲンは「SOL」を中国国内で展開中。
こういった例を見るに、各メーカーの中国に対するラブコールは驚くべきものがありますね。