| グループ内にて振り分けられた”プレミアムEV”に特化するしか道は残されていないのか |
レンダリング・アーティスト、Rain Prisk氏が「もしアウディR8の新型が登場したら」というCGを公開。
「もし」というのは、現在アウディはエレクトリックブランドにシフトしようとしており、その中でアウディR8を「現行モデル限りで販売終了」にするという話が出ているため。
そして「次期アウディR8はない」という説が有力だとされています。
アウディ「R8は一定の役割を果たした」
アウディR8は、アウディにとってそのスポーツイメージを高めることに大きく寄与したクルマでもありますが、一定の役割を果たし、かつ今後は別のイメージリーダーが必要だともされています。
ただしアウディは「スポーツカーをつくらない」ということではなく、「PB18 e-tron」を今後の新しい「スポーツカーの顔」に据えることも検討しているようではありますね。
今回公開されたレンダリングを見ると、これまでのR8に比較してより低くなり、スーパーカーっぽいシルエットが特徴。低く長いノーズ、そして低いルーフ、伸びやかかなテールエンドも目を引きます。
現行アウディR8はランボルギーニ・ウラカンと多くを共有しますが、ウラカンに比べてホイールベースが長くなり、かつルーフがやや高く、室内の居住性や収納スペースが増加して「日常寄り」に。
今回のレンダリングにおいても、ランボルギーニに比較しての日常性は高そうに見えますね。
なお、アウディではR8のほか、TTも消滅の可能性が大。
つまりスポーツカーが一旦消滅してしまうことになり、PB18 e-tronが登場したとしても「限定」となるため、通常ラインナップとしてはやはりスポーツカーがなくなってしまうことになり、ちょっと悲しいことではある、と思います。
現在フォルクスワーゲングループでは「エレクトリック化」を掲げていて、とくにフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェがその急先鋒。
そして同じグループ内で競合する製品(クルマ)を作る必要はないということなのか、ハタで見ている限りだと、フォルクスワーゲンは「パーソナル/公共モビリティ」、アウディは「プレミアムEV」、ポルシェは「スポーツEV」に特化するという印象があり、そのほかのVW内ブランドの立ち位置も現在とは変わってくることになりそうですね。