さて、アウディジャパンが「Audi House of Progress Tokyo」を(2021年1月14日に)オープンさせる、と発表。
これはアウディが世界中にて展開を行うブランドストア「House of Progress」の東京バージョンであり、”高級ブランドや多くのセレクトショップが立ち並ぶハイファッションの中心、東京都港区南青山(5-3-2)”にて、”アウディの持つ洗練されたデザイン性やプレミアムな品質、イノベーティブなテクノロジーといった要素と強い関係性を感じさせる”ことを目的としているようですね。
加えて、アウディからは下記の通りのアナウンスがなされています。
参考
- Audi House of Progressは、今後、全世界で展開される新しいブランドストア
- アウディブランドの目指す世界観を体現するコンセプトカーの展示や、最新モデルの試乗機会を提供
- 表参道交差点より徒歩3分の好立地を活かし、様々なコラボレーションイベントを予定
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プレミアムカーブランドにとって「体感型スペース」は一つの流行
なお、「メルセデスミー」に始まったと思われるブランド体感型スペースはどんどん拡大を見せており、BMWはお台場に「BMW Group Tokyo Bay」、そしてポルシェもお台場へ「PORSCHE NOW TOKYO」オープン。
さらにランボルギーニは先日「THE LOUNGE TOKYO」を公開していて、いずれのブランドも「自動車を売らない」拠点を展開しているということになりますね(BMW以外はフォルクスワーゲングループ内のブランドであり、フォルクスワーゲングループはこういった方向性を強化するものと思われる)。
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こういった傾向については「より自動車を身近に感じて欲しい」という思いがあるのだと思われますが、なにより「コミュニケーション」「タッチポイント」を重視したものだと思われます。
自動車の販売手法も年々変化している
現代において自動車、とくにプレミアムカーは「生活に必要」なものではなく、むしろ不要なものと言えるかもしれません。
ポルシェ自身、「この世の中に、ポルシェが”必要”な人は誰ひとりとしていないのです」と公言しており、それでも人々に購入してもらえる製品づくり、プロモーションを行っていることでもわかるように、近年では自動車の販売手法が大きく変わってきている、とも言えます。
トヨタにおいても「かつては訪問営業をしたり、他社との競合による顧客の奪い合い(値引き合戦)だったが、今では営業活動におけるもっとも重要なポイントは”どうやってトヨタに興味をもってもらい、ショールームに足を運んでもらえるか”」だとコメントしており、こういった事情の変化はプレミアムカーのみではないのでしょうね。
ポルシェはさらにタイカンのポップアップストアをオープン
上述のように「PORSCHE NOW TOKYO」を展開するポルシェですが、今回は「Porsche Taycan Popup Harajuku」を期間限定にて、原宿にオープン(すでに限定期間が終了)。
ここではタイカンの展示に加えて試乗会も開催されていますが、ポルシェはタイカンについて「これまでのポルシェとは異なる若い世代」を狙っており、とくにミレニアル層や20代を取り込みたいという意向を持っている、と言われます(ただし20代が購入するクルマにしては高価)。
そのため日本ではバーチャルモデルimmaとのタイアップを展開していて、もちろんこれは今までのポルシェには見られない例ですね。
そして北米やシンガポールではスター・ウォーズとの大々的なコラボレーションを行うなど、やはりポルシェは(タイカンのプロモーションについて)これまでとは全く異なる展開を見せています。
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話をアウディに戻すと、これまでアウディは(日本において)積極的なプロモーションを行っていたという印象が薄く、しかし今回の「Audi House of Progress Tokyo」を皮切りに、様々な展開がなされることを期待しています。
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