| しかしそれは否定できない |
最近になり頻繁に目撃される新型BMW M3のプロトタイプですが、「もしかしたら、ものすごくフロントグリルが大きいのでは」と話題に。
これについて、まず近年のBMWがフロントグリルを巨大化させているという前提(新型7シリーズでは40%も拡大した)があり、その後に目撃されたカモフラージュ付きM3のプロトタイプが「大きなキドニーグリルを装着しているように見える」ということが憶測に拍車をかけています。
M3のキドニーグリルが拡大する条件は揃っている
そして今回公開されたのが、そのプロトタイプから推測した「予想レンダリング」。
プロトタイプでは、「ボンネット上端から、バンパー下端まで」縦方向に大きなキドニーグリルと思われるものが確認でき、それをもとに「市販モデルはこうなる」と予測したものとなっています。
なお、BMWはキドニーグリルを大きくすることについて、高級感演出というデザイン的理由のほか、吸気をキドニーグリルに集中させることでフロントバンパーのデザインをより自由にでき、たとえばダウンフォースをより強める設計にすることも可能だと述べています(新型BMW 7シリーズは実際にそうなっている)。
それを考えると、「M」モデルにおいて、キドニーグリルを拡大し、バンパー左右にこれまで存在したグリルを「冷却」ではなく「ダウンフォース」のためにデザインすることは、直接のパフォーマンス向上に繋がるため、理論的には「アリ」なのかもしれません。
ただ、デザイン上あまりにラディカルになりますし、ベースとなる3シリーズとの差異が大きくなるため、実際にそこまでやってくるかどうかはまた別問題。
しかし最近目撃されたM3のインテリアについては、3シリーズとの大きな相違も見られ、今後BMWはMモデルにつき、「ベースモデルのハイパフォーマンス版」というよりも、「独立したハードコアモデル」にしたいという意向を持っている可能性もありそう。
実際に「M40」や「M850」等、Mモデルに近いパフォーマンスや外観を持つモデルが登場している今、Mモデルはさらに上に移行する必要があるのでは、とも考えています。
なお、今回のレンダリングを見て「なんかに似ているな」と思ったら、それは「リンカーン・ナビゲーター」。
ただし、このM3の予想レンダリングのほうがはるかに大きなグリルを持っているということになり、もしこれに近い姿で登場すれば、相当なインパクトを自動車業界に与えることになりそうですね。