| 本当に新型BMW X7がこうなったらびっくりだが |
さて、先日驚きの外観を持つ新型(フェイスリフト/マイナーチェンジ版)BMW X7の試作車が目撃されましたが、今回はそのスパイフォトをベースにした予想レンダリングが登場。
作成したのはおなじみロシアのKolesaで、たしかにあのスパイフォトから連想するとこうなるかもしれないな、というデザインを持っています。
たしかに驚きではあるが「ない」とは言えないな
前回目撃された新型X7のスパイフォトを見るに、ボンネット中央がロールスロイスよろしく盛り上がり、その盛り上がりぶんだけキドニーグリルが大きくなっているようにも感じますが、実際のところどうなるのかは不明。
ただしBMWはフェイスリフト版の7シリーズで「ボンネットを5センチ高くしてまで」キドニーグリルを大きくしているので、新型X7においても巨大キドニーグリル実現のためにボンネット形状を変化させるのは「ないとはいえない」とも考えています。
なお、BMWはかつて「金太郎飴」と言われるほど各シリーズ間にてよく似たデザインを採用してきたものの、クリス・バングルの時代には各モデルにてそれぞれの個性を持つデザインに改められ、その後また金太郎飴に。
BMWはシリーズごとにデザインイメージを分けようとしている(たぶん)
ただしBMWは再びシリーズごとに異なるデザインを持たせ、それぞれのシリーズごとに「積極的に選ぶ理由」を持たせているように思います。
たとえば新型4シリーズはあの巨大バーチカルキドニー採用によって4シリーズ固有のイメージを演出しており、「小さな8シリーズではない」わけですね。
よって、BMWは「8シリーズを買うにはお金が足りなかったので」4シリーズを買ったと(顧客が)思われないように配慮するとともに「4シリーズのデザインが好きだから4シリーズを買う」という4シリーズ固有のファンを育成しようと考えているんじゃないかと思ったりします。
なお、BMWは「X8」なるモデルを導入すると見られていますが、こちらもまた独特なデザインを持っており、「大きなX6」ではない模様。
そういった傾向を鑑みるに、新型X7も「大きなX5」ではなく、X7にしかない独特のデザインを与えられる可能性もありそうだ、と考えているわけですね。
なぜBMWはグリルを巨大化?
BMWがフロントグリルを巨大化させるのには”表向き”だと様々な理由があるものの、本音のところでは「中国市場対策」だと思われます。
つまり、大きなフロントグリルが好まれる中国市場の嗜好に合わせるということになりますが、実際のところBMW 7シリーズよりも大きなグリルを持つ中国車も存在し、BMWとしては「負けるわけにはゆかぬ」というところなのかもしれません。
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参照:Kolesa