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BMWのデザイナーが「i8の後継モデルとなるはずだった」コンセプト、I16を公開。「コロナによって世界が変わってしまい、同時に我々の歴史も変わりました」

BMWのデザイナーが「i8の後継モデルとなるはずだった」コンセプト、I16を公開。「コロナによって世界が変わってしまい、同時に我々の歴史も変わりました」
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| たしかに当時、M専売モデルとしてスーパースポーツが登場すると言われていたが |

その影にはこんな事情があったとは

さて、自身のインスタグラムにて「実現しなかった秘密のコンセプトカー」をときどき公開しているBMWのデザイン責任者、ドマゴイ・デュケック氏。

今回は比較的新しい「ボツ」ネタコンセプト、”I16”なるコンセプトカーをサルベージしています。

なお、今までに掘り起こされたコンセプトカーはいずれもけっこう古く、ドマゴイ・デュケック氏がBMWに来る以前に考案され、それをBMWのアーカイブから同氏が見つけ出したりといった例が多く、しかし今回は実際に「自身が関わった」プロジェクトとして紹介されているところには要注目。

BMW I16は「i8の後継」となるはずだった

そしてドマゴイ・デュケック氏がこのクルマについて語った驚きの真実が「I16はi8の後継になるはずであった」ということ。

実際にi8のカーボンモノコックシャシーを使用し内外装のデザインが詰められ発売に向けてプロジェクトが進行するものの、同氏いわく「2020年に世界が変わり、I16の歴史はそこで終わってしまった」。

これはつまりコロナウイルスのパンデミックによってi8後継モデルの計画が潰えてしまったということになりますが、同様にコロナウイルスの影響で「消え去った」計画が様々な自動車メーカーに存在するのかもしれません(アストンマーティンとマクラーレンは倒産寸前にまで追い込まれた)。

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BMW I16にはかの「M1」が持っていた要素も

そしてこのI16にはいくつかの特筆すべきディティールが存在し、それはドマゴイ・デュケック氏の言う通り「M1をさらに前進させた要素が盛り込まれている」こと。

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具体的にはルーフからリアフェンダーに掛けてのライン、そして左右テールに取り付けられたBMWエンブレム(これはM1の特徴のひとつでもあり、M1以降初のM専売モデルとなったXMにも引き継がれている)。

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リアウインドウのルーバー風デザイン、リアフェンダー上の「窪み」もまたM1のディティールを解釈したものだと考えられますが、このカラーリングを見てもわかるとおり、2019年発表の「ヴィジョン M ネクスト コンセプト」の影響を受けていることも明らかです。

BMW ヴィジョンMネクスト・コンセプト
BMW

たしかに2019年〜2020年はじめには「ヴィジョン M ネクスト コンセプトが市販される」というウワサがまことしやかにささやかれており、それがつまりこの「I16コンセプト」を指していたのでしょうね。

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もしもこのI16コンセプトが発売されていたならば、それはおそらくMブランド専用モデルとなっていたはずで、今頃はXMのかわりに路上を走っていたのかもしれません。

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ただ、実際に選ばれたM専売モデルはI16ではなくXMであったわけですが、XMはXMでひとつの成功事例として報じられており、BMWとしては「結果的にこれで良かった」と考えているのかもしれず、まさに「この先に起こることは誰も知り得ない」というのが現実の世界ということになりそうですね。

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人生には時々そのようなことが起こるものです。 デザイナーとして、私たちはそのようなプロジェクトの紆余曲折をよく知っています。 それにもかかわらず、私たちは夢を見て新しい可能性を探求することを決してやめません。そして常に角を曲がったところに新しいプロジェクトが待っています。

ドマゴイ・デュケック

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参照:domagoj.dukec(Instagram)

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