| このBMWからのコメントは「まさにM5のこれまでのイメージそのもの」でもある |
一方、M5の顧客は「アジア市場の影響で」若返りつつある
さて、BMWは史上最強スペックを誇る「M5セダン」「M5ツーリング」を発表しており、これらは信じられないほど重いにもかかわらず俊敏な挙動を示すことも明らかになっていますが、今回BMWにてM5の製品マネージャーを務めるダニエラ・シュミット氏が新型M5に関する興味深い事実をいくつか語っています。
ここでそれらを見てみたいと思いますが、まずひとつは「M5のオーナーで、1回でもサーキットを走る人は非常に少ない」ということ。
これはある意味で当然の事実であることも考えられ、それでも「1回でもM5をサーキットに持ち込む人がいる」というのはむしろ(ぼくにとって)大きな驚きですが、以下のコメントを見るとBMW自身も「M5のオーナーは基本的にサーキットを走らない」と理解しているようですね。
「M5の顧客のうち、サーキットを経験するオーナーが非常に少ないことはわかっています。常にというか、ほとんど誰もそうしないと思います。私たちにとって、どのMモデルでもサーキットで使用できることが重要です。もしそれを望む顧客がいれば、問題なくそうすることができますが、その可能性は、毎日クルマを運転するときにも発揮されます。このため、サーキットで使用できるという要件は維持していますが、実際にそうする顧客が多くないことは承知しています。」
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BMW M5の主要顧客は「中年男性」
そしてダニエラ・シュミット氏はM5の客層について「主には中年男性」だと明かしており、これも予想内かもしれません。
「現在の主な購入者は中年男性ですが、女性の顧客もいます。しかし、そのほとんどは男性、起業家、または他のMモデル、おそらくM3またはM4の経験があり、年を取るにつれてMモデルを欲しがる上級管理職です。」
Cruise like a butterfly, sting like a bee. 🐝
— BMW (@BMW) August 6, 2024
The new BMW M5 Sedan.
The new BMW M5 Sedan with BMW M Performance Parts.#BMW #THEM5
Mandatory information according to german law ’Pkw-EnVKV’ based on WLTP: energy consumption weighted combined: 29,2 kWh/100 km and 1,7 l/100 km;… pic.twitter.com/fbYZfHQlO6
一方でM の購入者層は日々進化しているといい、こちらはBMWにとって「好ましい」変化だと考えてよく、ここで指す「アジア」とは主に中国なのだと思われます(中国では3シリーズ”ロング”が存在することでもわかるとおり、大きなクルマが好まれるため、M3よりもM5の人気が高いのかもしれない)。
「過去 20 年間で、M の顧客の平均年齢は主にアジア市場の影響で下がっています。アジアでは興味深い変化が起こっており、ITやソフトウェアの分野で比較的若い年齢であっても大金を持っている若者がたくさんいます。彼らの多くは米国やヨーロッパに行ってMシリーズを知り、今では自国でそのような車を購入したいと考えているのです。」
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参照:Auto Critica