| 新型メルセデス・ベンツSLはAMG GTと共同開発、AMG GTロードスターを吸収することに |
となると新型AMG GT「クーペ」のボディ剛性はかなり高いと考えて良さそうだ
さて、すでに公式ティーザーキャンペーンが開始されたフルモデルチェンジ版新型メルセデス・ベンツSL。
いくつかのプロトタイプを捉えたスパイフォトや動画、公式フォトがいくつか公開されていますが、今回はメルセデス・ベンツ自身が新形SLに採用されるボディシェルの画像を公開しています。
新型メルセデス・ベンツSLはまったくの新設計
なお、メルセデス・ベンツによると、新型SLは「全くの新設計」。
この10年から15年の間にオープンモデルはすっかり人気がなくなってしまい(かつて、北米市場では”オープンがラインナップされていなければ、そのモデルは成功しない”と言われたのが嘘のようだ)、よってオープンモデルは「虫の息」。
マツダ・ロードスターやポルシェ718ボクスターのようなモデルを除くとジャガーFタイプ、BMW Z4含む多くのモデルが廃止の危機にさらされています。
そんな中でメルセデス・ベンツが全くの新設計にて、しかもガソリンエンジン搭載のロードスターを新設計するというのは驚きとしかいいようがなく、一部の自動車メーカーからすると「血迷った」と思えるレベルかも知れません。
メルセデスAMG GTロードスターは廃止
そしてメルセデス・ベンツは「新型SLと新型AMG GTとを共通設計」とすることでコストを抑え、かつ「AMG GTロードスターは廃止(SLに吸収)」という免罪符を用いることで新型SLの新設計を実現したのだと思われます。
なお、新型メルセデス・ベンツSLは2シータではなく2+2というパッケージングを持ち、メルセデス・ベンツいわく「2+2のレイアウトを持ちながらもハイブリッドに対応させる(バッテリーを収納する)のはとてつもなく難しい挑戦だった」とのこと(しかも後部座席には、万一の際に電光石火で飛び出すロールオーバープロテクションシステムまでもが装備される)。
そしてメルセデス・ベンツのエンジニアはこの課題を解決するためにアルミニウム、スチール、マグネシウム、カーボンファイバーを組み合わせてボディ剛性を最大化、反面重量を最小化したそうですが、結果的にボディ剛性はAMG GTロードスター比で横方向で50%向上、縦方向では40%向上。
ドア、ボンネット、トランクリッド等を除いたボディシェル(つまりドンガラ)の重量はわずか約270kgに抑えられています。※下の画像のスペースフレームは300SLのものだと思われる
実際に画像を見ると、かなり多くの「リブ」が追加されていて、これらが強度を担保しているのは間違いなさそうですが、たしかにパワートレーンや補機類、各種デバイスを積むと「ビタイチ隙間がない」状態となるのかも。
それでもメルセデス・ベンツは「可能な限り重心を低く抑える」ことをトッププライオリティの一つに定め、かつ高いレベルの衝突安全基準をクリアしているようですね。
なお、このボディシェルは「オープンありき」で設計されているため、「クローズドボディ」を採用する新型メルセデスAMG GTクーペは相当に強固なボディを有するということになりそうです。
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