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発表から5年!開発が遅れに遅れていたメルセデスAMG Oneの市販モデルがついに6月1日にワールドプレミア。ニュルのラップタイム更新に期待がかかる

2022/05/31

発表から5年!開発が遅れに遅れていたメルセデスAMG Oneの市販モデルがついに6月1日にワールドプレミア。ニュルのラップタイム更新に期待がかかる

| 近いコンセプトを持つハイパーカー、アストンマーティン・ヴァルキリーとの対決にも期待したい |

市販モデルのパフォーマンス、仕様については現在まだわからず、発表をひたすら待つしかなさそうだ

さて、2017年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーにて発表されつつも、その開発の遅れから納車開始がなんどとなく遅れていたメルセデスAMG One。

F1マシン直系の1.6リッターV6ターボと4つのエレクトリックモーターにて構成されるパワートレインを持ち、1000馬力を発生すると言われていますが、このパワートレインを市販車用に手懐けることが非常に難しく、これまでにも多数の困難が報じられています。

ただ、メルセデス・ベンツはそういった幾多の障壁を乗り越え、そして最後の難関をもクリアしたと見え、ついに今回メルセデスAMGから公式に「6月1日に生産モデルのワールドプレミアを行う」というコメントが出されることに。

メルセデスAMG Oneはこんなクルマ

そこでこのメルセデスAMG Oneを振り返ってみたいと思いますが、パワートレインは上述の通り1.6リッターV6ターボ+エレクトリックモーター。

このエンジンは「F1の技術を反映させて設計したエンジン」ではなく、「まんまF1のエンジン」だとされ、レッドゾーンは市販車向けエンジンとしては最高となる部類の1万1000回転(アストンマーティン・ヴァルキリーに積まれるコスワース製のV12エンジンはこれを上回る1万1100回転)。

高回転しか使用しないF1マシンとは異なり、ほぼ低回転しか使用しない市販車向けにこれを転用するのは並大抵の努力ではかなわず、よって様々なイベント、もしくはテストにおいてもすぐにエンジンがストールし再始動できなくなる様子が目撃されていますが、F1マシンに積まれる状態だと5000回転に維持されるアイドリングを(騒音や排ガス規制への対応のため)AMG Oneでは1200回転に引き下げる必要があり、これもまた大きなハードルであったと言われます。※さらには高い頻度でメンテナンスを行うことが前提であるF1用パワーユニットだけに、5万キロ走行ごとにAMG Oneのパワートレインもリビルトが必要になると報じられているので、維持費はとんでもなく高くなりそう

AMG One

なお、この(メルセデスAMG Oneの開発における)難しさについては事前に予測できるものではなかったといい、つい最近になってメルセデス・ベンツのCEOであるオラ・ケレニウス氏は「AMG Oneの開発にゴーサインを出した際、きっと自分は酔っていた」のだろう、というコメントを発したばかり。

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ただしすべての障害を排除して発売できた暁には、0-200km/h加速6秒以下、最高速度350km/hを達成することができるとされ、エレクトリックモードでの走行可能距離は約25km。

そしてメルセデスAMGは「ニュルブルクリンク最速タイムを更新できる」とも豪語しており、アストンマーティン・ヴァルキリーとのラップタイム争いにも期待がかかります。

AMG One

販売価格は272万ドル(日本円では3億5000万円程度)、限定台数は272台のみに設定され、もちろん全台数が完売済みとなっており、AMG Oneをオーダーした人にしか購入権が付与されない「メルセデスAMG GT ブラックシリーズ P Oneエディション」の納車も始まっていますね。

加えて、AMG Oneのオーナーには「オーダーメイドのレーシンググローブ」を作成するというサービスも(随分前に)開始されており、すでに注文した人々にとっては「やっと製造開始か・・・」といったところなのだと思われます。※下の画像のようなフォームが贈られてきて、これに手を押し付けて形を記憶させた後にメルセデスAMGに返送すると、自分サイズのレーシンググローブを製造してもらえる

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参照:mercedesamg(Instagram)

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