メルセデス・ベンツがスターバックスと提携、スタバ内に充電器を設置することで「コーヒーを飲んでる間に充電できる」ように（ただし米国のみ）

｜　ファストフード店、カフェ、レストランに充電器を設置するのは理にかなった試みである　｜

ぜひ日本でも大々的に展開してほしいものであるが

さて、現在EV普及の妨げとなっているのが「充電施設不足」「EVの車両価格が高いこと」「航続距離の短さ」。

このうちの「充電施設不足」につき、テスラ以外はサードパーティに頼っている状況ではあるものの、ポルシェ、そしてメルセデス・ベンツ、さらにレクサスは（世界中のいくつかの地域にて）自前の充電設備を拡充する計画を持っていることが報じられています。

メルセデス・ベンツが（北米にて）スターバックスに充電設備を設置

そこで今回リリースされたのが「北米のスターバックスにメルセデス・ベンツの急速充電器が設置される」というニュース。

まずは西海岸のカリフォルニアからスタートし、オレゴン、ワシントンを南北に走る州間高速道路5号線を伝い、最終的には全米で100を超えるスターバックスにまで設置が拡大される計画だと報じられており、この計画が進めばメルセデス・ベンツ製EVのオーナーは「コーヒーを飲みながら」自分の電気自動車の充電を行うことが可能となるわけですね。

なお、このプロジェクトを推進するのはメルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング・ノース・アメリカで（おそらくはメルセデス・ベンツの子会社）、試験的段階ではあるものの、すでに2023年11月に最初の400kW急速充電ステーションを立ち上げており、今後はスターバックス含め、さまざまな企業と協力して新しい場所に急速充電器を設置することとなるのだそう。

「メルセデス・ベンツとスターバックスのような2つの大手ブランドのコラボレーションは、すべてのEVドライバーの充電体験を向上させるでしょう。私たちはお互いに協力し、ドライバーが心から充電を楽しみたくなるような意図的な体験を通じ、EV所有に対する喜びを吹き込むことを目指しています。私たちは、お気に入りのスターバックスを楽しむのと同じくらい簡単にクルマを充電できる未来を思い描いています。」

メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング・ノース・アメリカ　アンドリュー・コーネリア

現在各社とも充電体験の向上に努めているが

なお、今回のメルセデス・ベンツの例に限らず自動車メーカーや充電ネットワークサービス企業それぞれが「充電エクスペリエンスの改善」に動いており、これまでにもテスラがスーパーチャージャーステーションに「ドライブインシアターとカフェ」を併設すると発表したことがあるほか、チャージングネットワーク会社がセブンイレブンやサブウェイに充電器を設置すると発表した例も。

そして日本だとレクサスが商業施設との提携によって「買い物での割引を受けることができる」サービスを開始しており、今後様々な形で様々な充電エクスペリエンスの向上がもたらされることになりそうですね。

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