やはり電気自動車の所有にはリスクだらけ？韓国のマンション駐車場にてメルセデス・ベンツEQEが突如爆発炎上、70台を焼き209人が避難、21人が病院搬送【動画】

｜　爆発炎上の原因は直前の事故によるバッテリー損傷だと推測されているが、それでも「EVならでは」の事情であることに変わりはない　｜

オーナー個人に対して責任が追求されるようであれば「EV需要」を一気に押し下げることになりそうだ

さて、韓国は仁川にて、マンション駐車場に停めていたメルセデス・ベンツのエレクトリックセダン「EQE」が爆発炎上したとの報道。

この火災によって有毒ガスが発生し、21人が命に別状のない負傷で病院に搬送され、他の車両70台が損傷したと報じられています（幸いなことに現時点では死者が出ていないようだ）。

その事故はこうやって起こった

今回の事故については駐車場に設置されたカメラに一部始終が収められており、まずはこういった感じで駐車場に停められた白いメルセデス・ベンツEQEから煙が発生し・・・。

その煙がさらにモクモクと増えてきて・・・。

ドカンと爆発。

仁川消防署によると、火災はマンション地下1階にて午前6時15分頃に発生したといい、通報を受けて現場には合計177人の救急隊員と80台の機器が配備されたとのこと。※197件もの緊急通報があったらしい

さらに地元メディアは、消火に8時間かかったと報じており、これは「電気自動車の火災において、消火が非常に難しい」という事実をあらわしているものと思われます。

この消火活動中にも煙が大量に発生したため、合計209人の住民がマンションから避難しなければならず（14棟の建物に1,581戸の住居がある）、その半数近くが消防士によって階段やバルコニーから救出され、中には10歳未満の乳幼児7人を含む20人の住民が煙を吸い込んで病院に搬送されたほか、消防士1人も搬送されたというので「火の回りが速く、そして火災の規模が非常に大きかった」ということもわかります。

メルセデス・ベンツの現地支社の広報担当者は、この事件について韓国中央日報に対し「現時点では正確なモデルやバッテリーについての詳細は確認できません。当社はこの件を非常に深刻に受け止めており、正確な原因を突き止めるために消防当局と協力できるよう最善を尽くします」とコメントしていますが、現地警察と消防署は火災の原因の調査に関する開始しており、専門家は「事故前にEVが衝突事故に巻き込まれ、バッテリーが損傷して過熱した可能性がある」と推測。

現時点ではまだまだ原因を特定できていないものの、「事故による損傷が原因」であれば事態が非常にややこしくなり、責任の所在の特定が難しくなってしまうことも考えられます。

そう考えるとEVにて事故を起こした場合、たとえそれが軽微であっても廃車にしたほうがいいという判断が働くことになり、ますます電気自動車の所有が難しくなってしまうのかもしれません。

なお、韓国ではメルセデス・ベンツの人気が非常に高く、韓国ドラマ等にも多数協賛して多額のプロモーション費用をかけており、よってメルセデス・ベンツとしてもここでのイメージダウンは絶対に避けたいはずで。原因究明には全力を尽くすことになるものと思われます。※BMWのディーゼルモデルが炎上した際、BMWの対応が後手に回り大きな非難を浴びたことがある

韓国のマンションにてメルセデス・ベンツEQEが爆発・炎上する動画はこちら

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