| ポルシェ911スピードスターの発売が正式にアナウンス |
ポルシェはその70周年記念として「911スピードスターコンセプト」を発表していますが、ポルシェはこれを「市販する」と公式に発表し、今回「仕様違い」の911スピードスターコンセプトをパリ・モーターショーに展示。
もちろん誰もが「当然市販されるだろう」と考えていたので新たな驚きはないものの、やはりポルシェ自身がちゃんと宣言する、というのはひとつの区切りとして嬉しいものがあります。
前回とはうって変わって「現代っ子」に
今回公開されたポルシェ911スピードスター・コンセプトは、先に公開された個体がレトロであったのに対して「現代的」。
ボディカラーは現行のポルシェにも採用される「ガーズレッド」。
これは1988年に発売された、初代ポルシェ911スピードスターへのオマージュだそうですが、各部はブラック仕上げとなってコントラストが強くなり、その雰囲気はまさに「現代的」へと変化しています。
とくに、今回のタルボットスタイルミラーに採用されている「グロスブラック」仕上げパーツはイマっぽさを感じさせる部分。
さらにマットブラックとの組み合わせがデザイン性の高さを物語ります。
限定台数は1,948台(ポルシェ創業の年にちなんでいる)、2019年はじめに納車される初期生産分は「ヘリテージ・デザイン・パッケージ」としてリリースされるそうですが、これについては後に発表がある、とのこと。
車体はカレラ4カブリオレをベースとしており、フェンダーとフードはカーボンファイバー製。
サスペンションは911GT3からの移植で、トランスミッションは6速マニュアル、テールパイプはチタン製、とのこと。
エンジンについては現在アナウンスはなく、しかしGT3系のエンジンを搭載し、500馬力を超える出力が与えられる、と思われます。
この赤いクワッドLEDについて、その意味は不明。
もちろん市販モデルだと多くの国で違法となるために採用は見送られることになりそう。
ヘッドライトウオッシャーノズルは「マットブラック」ですね。
見たところテールランプも特別仕様(上部だけがレッドで、下がティンテッド=ダーク仕上げ)。
これは先に公開された911スピードスター・コンセプトとは異なる部分。
相違といえば、サイドのストーンガード(これは1988年の911スピードスターにも採用されている)、ホイールについても、6月に公開された911スピードスター・コンセプトとは相違があります。
インテリアはレッドとブラックで統一され、スパルタンな雰囲気ですね。
なお、「真っ赤なポルシェ」はアメリカや日本では比較的人気があるものの、イタリアでは不人気ど真ん中で「赤いポルシェに乗る奴はセンスがない」とまで言われるそうですが(ちょっと前の話なので、今はどうかわからない)、なぜ国によって赤いポルシェの捉えられ方に差があるのかはまったくの謎。
ホイールは21インチクロススポーク。
この個体のブレーキキャリパーは「レッド」ですが、先に公開された911スピードスター・コンセプトでは「ブラック」(下の画像)。
そしてこちらが1988年発表の930型スピードスター。
今回公開された911スピードスター・コンセプトは、このモデルを忠実に再現している、ということになりますね。
歴代のポルシェ911スピードスターはこういった感じでまとめてあります。