| ここまで細部に手を入れたポルシェ911を他に知らない |
993世代のポルシェ911をベースに「911スピードスター」を作った男が登場。
ポルシェ911スピードスターは964世代そして997、991世代のみにて製造されており、つまり993世代ではリリースされていないバリエーション(フェルディナント・ポルシェ氏60歳の誕生記念、そしてポルシェ・コレクターのジェリー・サインフェルド氏向けとしてポルシェが特別に作ったものを除いて)。
ホワイト、イエロー、ゴールドのコンビネーションが抜群
そんなわけで今回紹介するポルシェ911スピードスターは「公式」ではなく、カスタムビルダーのジョン・サーキシャン氏が993カブリオレをベースに、ワンオフにて作ったもの(以前に、同氏はメルセデス・ベンツSLKをベースに300SLのレプリカを作ったことがある)。
なお、スピードスターとは「スピード追求のために」重心を下げることを目的にルーフはもちろんウインドウすらもカットしたクルマを指しますが、この「993スピードスター」も標準より短いフロントウインドウを持っています。
なお、このパーツはポルシェ純正とのことで、おそらくは前出の「フェルディナント・ポルシェと、ジェリー・サインフェルドのために作られた」993スピードスターの補修用部品だと思われます。
ただ、このパーツは生産数量が少ないために、その価格は「550万円(オーダーできるということ自体が驚きですが)。
そのほか、この993スピードスターはワンオフのフロントバンパー、フロントフェンダー、サイドステップ、リアフェンダー、リアバンパーを持っており、「スピードスターカバー」も装備。
リアウイングは993世代に用意されていた、純正オプションのようですね。
ボディカラーはホワイトですが、アクセントにはゴールドとイエローが使用され、センターにはマットホワイトのストライプ入り。
フロントボンネット上のエアインテーク、タイヤレターそしてウインドウ上の「TOYO TIRE」ステッカーもイエロー。
ホイールのディスクはマットグレー、リムはポリッシュそしてリム外周はゴールド。
サイドステップには使用するパーツやスポンサーと思われるメーカーのロゴ入り。
ブレーキキャリパーはシルバーのブレンボ、そしてディスクは「ドリルド」。
おそらくはエキゾーストシステムもオリジナルのようですね。
993スピードスターはエンジンもカスタムされていた
そして993スピードスターのエンジンも「カスタムビルド」。
外装同様にホワイトとゴールドが使用され、6連スロットルもゴールドに。
ファンもゴールド、そしてハウジングはホワイト。
993スピードスターのインテリアもやはり特別性
そしてその性質上、外から見える「インテリア」もオリジナル要素満載のカスタムメイド。
インテリアは「総張替え」ですね。
ダッシュボードのセンター下部にはポルシェクレストのエンボス、そしてステアリングホイールのボスもアルミ製のポリッシュ加工。
センターコンソールやダッシュボード、ドアインナーパネルにはダイアモンドステッチ。
シートはレカロ製だと思われますが、こちらもダイヤモンドステッチ入り。
ステアリングホイールはナルディ製。
グリップはインテリアカラーと同色に張り替えられ、スポークはホイール同様のポリッシュに。
こうやって見ると、どんな細かいところまでにも配慮が行き届いているようですね。
なお、メーターリングもアルミ製のポリッシュ。
シフトノブはポルシェのレーシングカー定番の「バルサ材」。
ここまで手の混んだカスタムが施されたポルシェも珍しく、もし販売されるとなると(マニュアル・トランスミッションを持つだけに)相当な値段を付けることになりそうです。
VIA: Hoonigan