| ポルシェは今後も矢継ぎ早にタイカンのバリエーションを発表してきそうだ |
ポルシェはつい先月、ブランド初のエレクトリックカー「タイカン・ターボ」「タイカン・ターボSVJ」を発表したところですが、今回は「タイカン4S」を発表。
ポルシェのグレード構成としては「ベースモデル」「S」「GTS」「ターボ」「ターボS」という並びを持っており、よって今回のタイカン4Sはベースグレードのひとつ上、そして4WDということになります。
タイカンSの出力は「オーバーブースト」使用時で530馬力、オプションのパフォーマンスバッテリー・プラス・パッケージ装着時で571馬力。
タイカン・ターボは671馬力、タイカン・ターボSの最高出力は750馬力なので、「序列」ぶんだけ差をつけられている、ということがわかりますね。
タイカン4Sはオプションで大容量バッテリーも選べる
タイカン4Sのバッテリーパックは(標準で)79.2kWh、一回の満充電あたり走行可能距離は405km。
パフォーマンスバッテリーパックは93.4kWh、462kmというスペックです。
なお、タイカン・ターボは航続可能距離が450km、タイカン・ターボSは402kmと発表されていて、各グレード間では「それほど大きく変わらない航続距離を持つ」ようであり、グレード間の差異は主に「パワーと加速」ということになりそう。
そしてタイカン4Sの0-100km/h加速は4.0秒、最高速度は250km/hへと制限されています。
この「250km/h」というと紳士協定を思い起こさせますが、ポルシェは紳士協定に非加入なので、おそらくはバッテリー保護のために速度が制限を受けているのだと思われます。
ちなみにタイカン・ターボの0-100km/h加速は3.2秒、最高速は260km/h。
タイカン・ターボSでは0-100km/h加速2.8秒、最高速は260km/hという性能を誇りますが、同じ「制限」するにしても、「S」と「ターボ」とでは最高速にもちょっとした差別化が設けられているようです。
タイカン4Sは前後にひとつづつ、合計2モーターを持ち、リアにのみ2速トランスミッションを持ちますが、これも「タイカン・ターボ」「タイカン・ターボS」同様ですね。
外観における「タイカン4S」と「タイカン・ターボ」との差別化は非常に小さく、主なものだと「タイヤとブレーキ」くらい。
タイカン4Sでは「新デザインの19インチオイールとレッドキャリパー」、タイカン・ターボでは「20インチホイールとイエローキャリパー(標準だとホワイトキャリパーを採用するPSCB?このあたりの詳細は不明)」。
そのほかだとフロントエプロン、サイドスカート、リアエプロンが「ブラック」に(形状はタイカン・ターボと同じに見える)。
タイカン4Sのインテリアはこうなっている
そしてタイカン4Sのインテリアですが、こちらも外観同様にタイカン・ターボ系とほぼ同じ。
カーブした液晶メーター、10.9インチサイズの液晶ディスプレイを備え、オプションで「パッセンジャー・ディスプレイ(助手席から車両設定やインフォテイメントシステムの操作が可能になる)」を用意しているところも一緒です。
現時点では日本国内のおけるタイカン4Sの発表、価格の公表はなく、おそらくは11月あたりに国内のイベントにて発表される、と言われていますね。
ちなみに日本のポルシェセンター(正規ディーラー)へと展示車がやってきたり、試乗車が配備されるのは来年9月頃を予定している、とのこと(早まる可能性もありそう)。
タイカン4Sの米国価格は103,800ドルなので、タイカン・ターボが153,310ドル、タイカン・ターボSの187,610ドルよりはかなりお求めやすい価格に設定されているようです。
VIA:PORSCHE