| タイカン・クロスツーリスモは、ポルシェに新しい客層を呼び込むことになりそうだ |
ポルシェが予告通り、期待のニューモデル「タイカン・クロスツーリスモ」を発表。
言うまでもなくポルシェ初のピュアエレクトリックカー(電気自動車)であるタイカンの「ワゴン」版となりますが、「クロス」と名がつく通りにオフロード風味がプラスされ、フェンダーアーチやボディ下回りに樹脂製クラディングが装着。※ホワイトの個体にはオプションのオフロードデザインパッケージが装着され、さらにロッカーパネルのような加飾が追加
加えて、ワゴンと言えどもパナメーラ・スポーツツーリスモに比較してクーペ的なフォルムが強調されており、よりアクティブ、そしてスポーティーに見えるようですね。
ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモはこんなクルマ
まず今回発表されたのは「タイカン4クロスツーリスモ」「タイカン4Sクロスツーリスモ」「タイカン・ターボ・クロスツーリスモ」の3モデル。
ポルシェジャパンのウエブサイトにも情報が掲載されていますが、今のところ価格は「未定」です。
なお、北米では(この中で最も安価な)タイカン4クロスツーリスモの価格が90,900ドルに設定されており、これは(セダンバージョンの)タイカンに比較すると、およそ12,000ドルほど高価な設定。
つまり「結構強気な価格設定」ということになりますが、北米のポルシェ法人によれば、「タイカン(2WD)に比較すると、タイカン4クロスツーリスモは4WDであること、多くの装備が追加されているため、それらを差し引くと、実質的な差は1,530ドルくらい」に収まるとのこと。
やはり魅力は「ワゴンボディ」
そしてやはり、タイカン・クロスツーリスモ最大の魅力となると「ワゴンボディ」ということになり、この長いルーフを生かした「パノラミックルーフ」もタイカン・クロスツーリスモの大きな特徴。
ワゴンボディは荷室容量拡大のほか、後部座席の頭上スペース拡大(47ミリ)という恩恵をもたらしますが、これはセダンボディのタイカンに比較すると大きなアドバンテージとなりそうです。
そして日常の使い勝手を向上させるべく、車高はタイカンに比較して20ミリ持ち上げられ、タイカン・クロスツーリスモ専用の「グラベル」モードをONにするとさらに+10ミリ高く設定される、とのこと。
ちなみにオフロードパッケージを装着すれば、更に車高が20ミリ上げられる模様。
ホイールは標準で20インチ、オフロードデザインパッケージ装着時は21インチ。
なお、テールランプ内部の構造はセダンバージョンのタイカンと若干の相違があるようで、コンセプトモデルの「ミッションEクロスツーリスモ」に近いようにも。
よって、なんらかのアニメーション表示がなされる可能性もありそうですが、これについては「法規の関係で、仕様地によってはアニメーション表示が不可能」という話も聞かれるため、日本仕様ではどうなるのか不明です。
ポルシェ全体に言えることですが、(全体的に丸くて陰影が出にくいためか)写真映りがあまり良くないのは非常に残念なところで、このタイカン・クロスツーリスモについても、タイカン同様、「画像よりも実車の方がずっとカッコいい」のだと思います。
インテリアについても基本的にはセダンバージョンと同じ(とくにオフロードっぽくはない)。
タイカン・クロスツーリスモについては、ブランニューモデルと言うよりは、「タイカンのボディ形状違い(バリエーションのひとつ)」という立ち位置なのだという印象。
パフォーマンスはセダンと同等
なお、パフォーマンスについてはタイカン4クロスツーリスモが375HP、タイカン4Sクロスツーリスモが435PS(オーバーブースト時530PS)、タイカン・ターボ・クロスツーリスモが625HP(オーバーブースト時680HP)。
0-100km/h加速については、セダンに比較すると0.1秒程度遅れを取るようですね。
タイカン・クロスツーリスモのプロモーション動画はこちら
参照:Porsche(1), Porsche(2)