| EV時代には今の自動車のようなボディ形状の分類は無意味になるのかもしれない |
エレクトリックモーターの強大なトルクはこれまでにない大きなタイヤを回せるようになりそうだ
さて、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業し、ボルボやホンダ等にてインターンを努めたカーデザイナー、Jiawei Lin氏が「ポルシェ・ザ・ネクスト・セダン」を公開。
これは「タイカンの後継モデル」をイメージした文字通りの「ネクスト・セダン」で、車高の高いセダンという「EV時代にはメインストリームとなりそうな」ボディ形状を持っています。
デザインのインスピレーションはポルシェの過去モデルから
そしてJiawei Lin氏はこのポルシェ・ザ・ネクスト・セダンをデザインするにあたり、歴代911はもちろん、過去のポルシェのコンセプトカーや、1966年のレーシングカー「906」からもインスピレーションを得た模様。
横から見ると「車高が高い」ということがよくわかりますが、プロポーション的にはリンスピード「ベドウィン」にも似ていますね。
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フロントを見るとクワッドLEDなど現代のポルシェが持つデザイン的要素も含まれますが、フロントフード上に設けられた横方向のダクト、そしてブーメラン的な形状を持つ左右ドアミラーとそれらをつなぐブレードがユニークです。
テールランプは「LEDバー」、そしてリアウイングは現行パナメーラ同様に「持ち上がって左右に展開する」構造を持つようですね。
ドアは「ミッションE」が採用していたのと同様に「観音開き」。
ルーフは「グラストップ」。
インテリアは大人4人が余裕をもって座ることができるレイアウトを持つようです。
なお、Jiawei Lin氏がはこの「ポルシェ・ザ・ネクスト・セダン」について、もちろんエレクトリックパワートレーン、そしてレベル4の自動運転が備わることを想定している、とのこと。
ポルシェのセダンはこう進化する?
そしてこちらはポルシェの(コンセプトカー含む)4ドアセダンの系譜。
ちなみにポルシェはパナメーラ以前にも、過去になんどか「4ドアセダン」を発売しようと画策したことがあり、数台のコンセプトカーが製作されています。
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こちらはテスラ・モデルXとの比較(赤いラインがモデルXのボディサイズ)。
モデルXよりもホイールベースが長く、かなり余裕のあるボディサイズを持つようですね。
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参照:jiaweilindesign