| 普通の人だったらそもそも走らせることすらできないクルマ |
このレーシングカーをよくもこれだけ普通に走らせることができるものだ
さて、ポルシェはじめヒストリックレーシングカーのスペシャリストとして知られるレーシングファクトリー「カネパ」創業者のブルース・カネパ氏。
数々のレーシングカーを所有することでも有名ですが、今回は1984年に製造されたランチアのレーシングカー、LC2を公道へと持ち出し、ドライバー視線にて「レーシングカーを公道で運転するとこんな感じ」という動画を公開しています。
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ランチアLC2はこんなレーシングカー
ランチアLC2は世界スポーツカー選手権とグループCの規定に則って製造されたもので、当時ランチアと同じくフィアットグループに属していたフェラーリから供給された3リッターV8エンジンを改良(2.6リッターにダウンサイジングされツインターボ化されている)して搭載しています。※後に3リッターに戻されている
なお、出力は9,000回転時に840馬力を発生するといい、つまりは「そうとうなパワー」。
もちろんドライバーエイドのたぐいはなく、かつ相当に軽量な車体を持つものと思われ、当然ながら「簡単に運転できるクルマ(レーシングカー)ではない」のは間違いのないところ。
製造されたのはわずか7台のみではありますが、51ものレースに出場し、そのうちポールポジションは13回、そして優勝経験は3回あるといい、けっこう成功した部類と考えてよさそうですね。
そしてブルース・カネパ氏はそういったレーシングカーを公道にて走らせていて、フロントの視界はけっこう良好(おそらくはカメラの取り付け位置が高く、実際のドライバー目線はもっと低いと思われるが、レーシングカーにとって前方の視界は非常に重要視されているということがわかる)。
ただしリアウインドウはなく、車体後部を確認できるデバイスはなにもないために(このカメラは今回の撮影用に取り付けられたものであり、後方確認用ではなさそう)、フェンダーミラーのみによって後方を確認するということになりますね。
なお、動画ではけっこうスムーズに走行し、ちょっと道路が空いたスキを見てアクセルを踏み込みV8エンジンの咆哮を轟かせていますが、もちろん普通の人ではこういった運転は「絶対に無理」だと思われます。
以前にはポルシェ917を公道にて走らせたことも
なお、ブルース・カネパ氏はポルシェ917も所有しており、その特殊な始動方法を紹介してくれたうえ、実際に公道を走行させたこともあり、これはこれでやはり「レーシングカーを公道で乗るとこんな感じなのか・・・」と驚かされます。
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ブルース・カネパ氏が公道でレーシングカーを走らせる動画はこちら
ほかにもまだいる、公道でレーシングカーに乗る男たち
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