| 新型カイエンはおそらく「ピュアエレクトリック化への移行」を前提に、タイカンのようなEVルックが採用されそう |
フェイスリフト(マイナーチェンジ)版カイエンは2023年に発表されると言われるが
さて、ポルシェは2023年にカイエンのフェイスリフト(マイナーチェンジ)を計画しているとされ、その”新型”カイエンとみられるプロトタイプが走行する姿が動画に収められてYoutube上へと公開されています。
現行カイエン(3代目)は2018年にフルモデルチェンジされ市場に投入されているので、2023年のフェイスリフトはモデルライフ半ばのリフレッシュ、ということになりますね。
今回アップされた動画を見ると、ヘッドライトにテールランプ、前後バンパーといったところが主な変更点だと思われます。
欧米ではトレーラーハウスやクルーザーなどを牽引する機会も少なくないといい、そのためのテストも行っているもよう。
ただ、パワートレーンが現行モデルと同じだとすると、改めて牽引テストを行う必要はなく、しかし牽引テストを行っている様子を見るに「パワートレーンに変更アリ」なのかもしれません。
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ポルシェ・カイエンは今年で20周年
なお、ポルシェ・カイエンは今年で20周年を迎え、ポルシェはそれに関連するコンテンツをいくつか公開。
そして今回公開されたものは「開発には徹底した秘密主義を貫いた」というもので、カイエンの開発に際してはポルシェ本社や研究施設ではなく、古い(他社の)工場を買い取って極秘裏に行われたのだそう。
この工場はヘミンゲンにある古いコンピューター組立工場だったとされ、広大な3,800平方メートルの施設には会社の看板も(撤去されて)存在せず、敷地はフェンスで囲まれ、オフィスの窓は鏡面仕上げで外部からの撮影は不可能。
訪問者は厳重に管理され、必ずポルシェの担当者が入館前にゲートまで迎えに行き、敷地内の移動については、全員が監視される必要があったとされています。
この工場は3階建てのビルから成っていたそうですが、ポルシェのエンジニア260名とフォルクスワーゲンのエンジニア40名が集まっており、カイエンの開発を指揮したクラウス-ゲルハルト・ヴォルペルト氏によれば「カイエンの開発施設は、それ自体がひとつの会社のようなものだった」。
「予算も責任もすべて私が持ち、当時の上司は(当時のCEOであった)ヴェンデリン・ヴィーデキングだけだった」といい、CEO直下にてプロジェクトが管理され、他の誰にも知らされなかったということがわかります。
ちなみにこのヘミンゲンの工場はまだポルシェが所有しているといい、現在はここに700人の従業員(カイエン開発時よりもかなり多い。やはりEVはそれだけ複雑だからか)を集め、「エレクトリック・マカン」の開発を行っている、とのこと。
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参照:CarSpyMedia, Porsche