カナダでポルシェ911GT3が盗まれる→オーナーがネット上で拡散→ネット民が地球の裏側のドバイで販売されていることを突き止める。こういったときはネット民が頼もしい

｜　おそらくは販売しているショップも「盗難車とは知らずに」仕入れていたものだと思われる　｜

盗難そのものはもちろん、横流しや販売についてもその手法が多様化している

さて、ときどきあるのが「盗まれた自分のクルマが海外で発見される」という話。

日本車の場合、同じ右ハンドル国であるオーストラリアなどで「盗まれた自分のクルマを見つけた」といった例があるようですが、今回はカナダで盗まれた、希少な997世代の2012年型ポルシェ911 GT3 RSが、地球の裏側のドバイにて販売されているというニュースが報じられています。

このポルシェ911GT3 RSが盗まれたのは数ヶ月前

ことの経緯としては、まずカナダにて該当のポルシェ911GT3 RSが盗まれ、もちろんオーナーは盗難届を出すことになったのですが、それと当時にインスタグラム等にて「自分のクルマが盗まれたので捜索をお願いします」と情報提供を求めることとなったわけですね。

その際には車体番号や、彼が装着したパーツの数々など「車両を特定できる」情報をリスト化したことも報じられています（画像の車両が盗まれる前のポルシェ911GT3）。

そして数ヶ月が経過した現在、あるネットユーザーがドバイにてこの911GT3RSが（40万ドル強で）販売されていることを突き止め、掲載されている情報に「カナダ仕様」という記載があること、装着されているパーツ類が盗まれた車両と一致していることから「盗難届が出されたポルシェ911GT3 RSと同一」という判断がなされることに。

加えて、画像にあるキーに装着されたキーホルダーも、前所有車が取り付けた製品と同じであり、ステアリングホイールこそ交換されているものの、やはりこのドバイにて販売されているクルマは「盗まれた」911GT3と考えていいのかも。

さらに、このポルシェ911GT3 RSを販売してるNoor Motorsでは、その販売ページを取り下げているので、やはりこれらは同一車両であったということになりそうです。

いったいどうやってこのポルシェ911GT3 RSがドバイにたどり着いたのか？

そこで気になるのが「いったいどうやってこのポルシェ911GT3 RSがドバイに流れ着いたのか」。

現時点ではその確たる手法やルートはわからないものの、すでに数名のネットユーザーがこの販売店やポルシェ・ドバイに連絡を取っているといい、もちろんクルマを盗まれたオーナーも警察等への連絡を行っているものと思われます（すでに保険会社には連絡を取っているようだ）。

今回の一件に関わっているのは国際的な窃盗団だと考えて良さそうですが、販売店が「VIN（車台番号）を記載せずに」販売していたのもちょっと怪しいところで、販売店としても（直接関わったわけではないにせよ）仕入れに際してはなんらかの胡散臭さを感じていたのかもしれません。

いずれにせよ、窃盗団が車体番号を「載せ替えたり」、それと特定されないようにパーツなどを入れ替えて前オーナーのクルマとは違う仕様に変更して販売を行うなど様々な手口が横行しているようなので、希少車のオーナーとしては、少しでも自分のクルマの手がかりを残せるよう（自分のクルマだと特定できるよう）、様々な対策を講じておいたほうがいいのかもしれません。

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参照：CARSCOOPS