| ポルシェはなんとしても「エレクトリックワゴン」のパイオニアとしてその地位を死守したいはずだ |
そしてポルシェ最大のセールスポイントはその「スポーツ性能」だと思われる
さて、ポルシェ・タイカンのワゴンボディ、「クロスツーリスモ」のフェイスリフト版と見られるプロトタイプがニュルブルクリンクを周回中。
動画からは信じられないような速度で走行するタイカン・クロスツーリスモの姿を見ることができますが、ポルシェとしてはBMW i5ツーリング、アウディA6アバント E-Tronといったライバルたちが登場する前に、そのスポーツ性能を極限まで磨き上げ、そしてアピールしたいと考えたのかもしれません。
なお、タイカンは発売当初こそテスラはじめ競合のシェアを獲得することでその販売を伸ばしてきたものの、現在は「追われる立場」となったのか、その販売にも陰りが見られ、ポルシェはこういった現状についても打破したいと考えているのだと思われます。
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新型ポルシェ・タイカンの変更は「微少」にとどまる?
なお、タイカンシリーズにはセダン、そしてワゴンボディのクロスツーリスモとが存在し、今回ニュルブルクリンクへと持ち込まれたのはクロスツーリスモのみで、しかしフェイスリフトについては(サプライヤーからのパーツの供給上)セダン、ワゴンともに行われるものと思われます。
そして動画を見る限りだと、その変更の範囲は非常に小さく、フロントバンパー、そしてヘッドライトが変わる程度であるように見えますが、ヘッドライトはこれまでの「一段奥に入った」構造から周辺パネルと「ツライチ」へ。
そしてこの「ツライチ」というのは、マカンEV、そして718ボクスターEVにも通じるところがあり、その形状もこれら3車にて高い共通性を持っているように見えますね。
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そのほか、サイドやリアは変更が無いように見え、しかしこのプロトタイプが持つ仕様のままフェイスリフトモデルが導入されるという確証もなく、どこかで追加の変更が加えられる可能性もありますが、このほか気になるのはそのパワートレイン。
ポルシェは2024年に発売するマカンEVにてシリコンを使用した新型バッテリーを搭載すると言われており、そしてその新型バッテリーがフェイスリフト版のタイカンに積まれるかどうかは興味のあるところで、もし積まれるとなるとどれほどスペック(と価格)が上がるのか、そしてもし新型バッテリーが積まれないのであればマカンEVとのバランスをどう取るのかなど疑問が尽きないところではありますが、今後EVはまだまだ機能や性能が向上するものと思われ、同じメーカーの中に「新旧」の性能を持つEVが混在する例が出てくることも珍しくないかもしれません。
ただ、これは避けることができない現象であることもまた事実で、自動車メーカーとしては、モデルライフの設定、性能や価格のバランスなど、様々な要素を考えながらニューモデルの投入を行わねばならず、設計時にも「新しい技術に対応できるだけの」バッファを持たせることが要求されるのだと思われます。
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新型ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモがニュルブルクリンクを走行する動画はこちら
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参照:CarSpyMedia