| その名はフォグライン インダストリーズ、質実剛健かつ高品質なカスタムを得意とするようだ |
たしかにその細部には高いこだわりが感じられる
さて、現在多くのチューナーが注目しているのが「ポルシェ911のレストモッド」。
もとはというとシンガー・ヴィークル・デザインが端緒となった911レストモッドですが、これによって「優れた品質を持っていれば、”億”単位の出費もいとわない」人がたくさんいるということがわかり、ここに新たなビジネスチャンスが生じたわけですね。
そして現在ではテオン・デザイン、ガンサーワークスなど多くのチューナーが(あるものは自社の強みをもって)参入してきているという現状があり、ある意味では「競争過多」という印象も。
-
その重量わずか850kg、軽量性に主眼を置いたポルシェ911レストモッド「911K」登場。レブリミットはなんと11,000回転【動画】
| ポルシェ911のレストモッドはすでにレッドオーシャン、なんらかの特徴がなければ生き残りは難しい | その点、このポルシェ911Kはほかのレストモッダーにはない武器を持っている さて、どんどん新しい ...
続きを見る
それでもポルシェ911のレストモッド「参戦」は後を絶たない
こういった状況であっても多くの新規参入者が登場しているのが911のレストモッドで、そして今回新しくこの世界に入ってきたのが「フォグライン インダストリーズ」。
同社はアレン・ビショフバーガー氏によって設立された新しい911レストモッダーだと紹介されており、今回120万ドル(現在の為替レートにて1億8000万円)という超高額なプライスタグを掲げた個体を発表しています。
現在のところこのレストモッドに名前はないようですが、外観はブラックで統一され、前後オーバーフェンダーに専用デザインのバンパーを持つもよう。
そしてオリジナルデザインのバンパーは「機能性を追求した」構造を持つこともわかります。
なお、ヘッドライトはプロジェクター化され、ポジションランプやウインカーレンズには「スモークペイント」が施されているようですね。
搭載されるエンジンは(シンガーと同じ)4.0リッター自然吸気空冷フラット6、そして最高出力は7,800rpm時点にて425馬力だと紹介されています(出力はシンガーよりも高い)。
ちなみにエキゾーストマニホールド含む排気系はすべてチタン合金にて制作されており、マフラーこそ装備するものの触媒コンバーターがなく、よって「凄まじいサウンド」を発生させます(動画の後半では実際に走行を行っている)。
ブレーキシステムはブレンボ製(レーススペック)、ホイールはオリジナルデザインの3ピース構造(ピアスボルトが見えないが、もしかすると内側からボルトを通しているのかも)。
サスペンションは車高調整が可能なJRZ製だとアナウンスされています。
タイヤはフロントが265幅、リアが305幅というサイズですが、ポルシェ911、しかも964世代としては「かなり太い」部類の前輪ですね。
なお、ボディパネルにはすべてカーボンファイバーを採用し、車体重量を1,225kgに抑えていることもトピックです。
このフォグライン インダストリーズ製ポルシェ911レストモッドの真髄はインテリアにあった
そしてエクステリアよりも驚かされるのがフォグライン インダストリーズ製911レストモッドのインテリア(言ってはナンですが、エクステリアは割と普通である)。
ダークブルーのレザーとアルカンターラをベースに、カーボンファイバー、そして濃淡二色のゴールドを用いたアクセントが付与されます。
シート中央には独特の文様。
この「フローティング」構造を持つセンターコンソールはなかなかナイス。
ドアインナーグリップやオープナーもしっかりカスタム。
シフトノブはもちろん、センタートンネルや付随するパーツも特注品。
なお、この構造を採用するためか、ノーマルの「手動式」パーキングブレーキを廃止し電動式パーキングブレーキを取り入れています。
スイッチやノブ類にもカスタムパーツが使用され、ノーマルのまま残っているのはウインカーなどのレバー、そして一部スイッチとエアコン吹き出し口くらいかも。
メーターベゼル、そして文字盤もオリジナル。
殆どの部分に手が入り、各パーツには光沢を抑えた加工がなされるなどエレガントな仕上がりに。
シート(レカロ製)にもカーボンファイバーとゴールドのアクセント。
後部座席は廃止されているようですが、それでもしっかり作り込まれているもよう。
もちろんフロントトランク内部も抜かりなし。
ポルシェ911のニューカマー、フォグライン インダストリーズによる911レストモッドを紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、ポルシェ911のレストモッド関連投稿
-
ガンサーより「究極の」993型ポルシェ911のレストモッド登場。750馬力を発生するツーリング・ターボ・エディション・クーペ、室内にはカーボン製ヘルメットも
| もはやポルシェ911のレストモッドで「ガンサー」の名を知らぬものはいないだろう | そのあまりに贅沢な作りは多くの空冷ファンを刺激してやまない さて、今や「ポルシェ911レストモッドの大御所」とい ...
続きを見る
-
ポルシェ911(997)のレストモッド「g11」登場。99台のみ限定、「最後のアナログなドライブフィールと上質感」がバランスした世代であることを理由に997を選択
| 内外装の雰囲気が大きく変わり、997世代のポルシェ911が「タイムレス」な雰囲気に | 特徴的なテールランプは初代ポルシェ911をイメージ さて、現在ポルシェ911のレストモッドが大人気な状態では ...
続きを見る
-
またまたポルシェ911のレストモッドに新生「テッドソン」登場。なんと964世代の911をHV化、「扱えるのは真のポルシェ使いのみ、これは未亡人製造機である」
| ポルシェ911のレストモッドは数あれど、さすがに「ハイブリッド」は存在しなかった | しかも重量はレストモッド前よりも「軽量」 さて、現在は次々と新しいポルシェ911のレストモッドが誕生していると ...
続きを見る
参照:AutotopiaLA