ポルシェは「同じ911でも全く性格の異なる911をラインナップ」。GT3 RS、ターボS、カレラT、ダカールの4台で約800kmを走破したレビューが公開【動画】

｜　ポルシェ911のバリエーションは世代を追うごとに拡大している　｜

そしてそのベクトルも多様化し、それぞれの方向性ではますます先鋭化が進んでいる

さて、いつもゴージャスなドラッグレース動画を公開して僕らの目を楽しませてくれるCorwowですが、今回はちょっと趣向を変えて最新のポルシェ911を4台持ち出して長距離ドライブを行うという動画を公開。

そのメンバーは911GT3 RS、911ターボS、911カレラT、そして911ダカール。

そしてリヨンからモナコまで約805kmを走り、それぞれのモデルの特徴について述べています。

ポルシェ911のラインアップは現在20車種以上に拡大

なお、現在ポルシェ911は非常に多くのラインナップを持ち、シンプルな911カレラTから豪華でテクノロジー満載の911ターボ、そして究極のサーキット走行性能を誇る911GT3 RS、さらにはオフロードも走れる911ダカールといった具合に縦軸だけではなく横軸もしくは斜め上方向にまで展開が及び、そのラインナップ数は20以上にものぼります。

つまりポルシェは「おなじ911」でありながらもそれぞれ全く個性の異なるクルマを揃えているということになり、これはほかの自動車メーカー、そしてほかのモデルでは見られない展開ということになりますね。

なお、いずれも劣らぬ魅力を持っており、これら911を優劣で判断することはできませんが、911ターボSだと「パワーと快適性を同居させたクルマ」であり、市街地であろうと高速道路であろうと雨が降っていようと確実に、そして安全に、そしてもっとも早く目的地へと到達できるスポーツカー。

最高出力は650馬力、駆動方式は4WD、0−100km/h加速は2.7秒、最高速はじつに330km/h、その価格は驚愕の3279万円。

911カレラTはパワーこそ劣る（385馬力）ものの必要最小限の装備に留めることで911本来の楽しさを最大限に引き出すことに成功したクルマ。

ちなみにCarwowでは911カレラTを「もっともコストパフォーマンスが高い」と評価しており、「魅力的で、使いやすく、手頃な価格」だと評しています。

今回のテスト車輌のトランスミッションは7速マニュアル、駆動輪はもちろん後輪のみ、0−100km/h加速は4.5秒、最高速は291km/h、その価格は1757万円に設定されています。

911ダカールは言うまでもなく悪路走行に対応した一台であり、ベースとなるのは911カレラGTSで、出力は480馬力、駆動方式は4WD、価格は3099万円。

0-100km/h加速は3.4秒、最高速は240km/hという「もっとも遅い911」ではあるものの、このクルマの楽しさの本質は速さではなく、「ラリードライバーのような走りを楽しめる」そのセッティングにあるものと思われます。

そして最後はポルシェ911GT3 RS。

唯一の自然吸気フラットシックスを積みその出力は525馬力、0−100km/h加速は3.2秒、最高速は296km/h（ダウンフォースが強力なために最高速が抑えられているものと思われる）、その価格は3378万円。

なお、山岳ルートでの楽しさ、そしてサウンドはずば抜けているものの、市街地ではちょっと扱いにくそうでもありますね。

参考までに、ポルシェ自身も（991世代の911についてですが）拡大の一途を遂げる911のバリエーションについてその特徴をわかりやすく整理した動画を公開しており、こちらはぼく的に「必見」と考えている内容です。

ポルシェ911GT3 RS、911ターボS、911カレラT、911ダカールの4台が様々なステージを走る動画はこちら

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参照：carwow