| ポルシェ911にこれだけリコールが相次ぐのは珍しい |
ただし今回は車両の根幹をなす部分ではなく「運転支援デバイス」
さて、先日はアメリカにてポルシェ911のリコールが2件立て続けに登録されましたが、今回は日本においてもポルシェ911他モデルに関するリコールが届け出られることに。
ただしその内容はアメリカの2件いずれとも異なる「ドライバーアシストシステムコントロールユニット」で、要は表示内容に問題があるそうですが、この解決策としては「対策プログラムに書き換える」と発表されており、つまりはさほど大きな問題ではないとも考えられます。
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対象となるポルシェは5,759台
ただし対象台数としては少なくはなく、この影響を受けるのはポルシェ911(911カレラ、911カレラS、911カレラ4、911カレラ4S、911タルガ4、911タルガ4S、911ターボ、911ターボS、911カレラGTS、911カレラT、911カレラ4GTS、911タルガ4GTS、911スポーツクラシック)、カイエン、カイエンGTS、カイエンS、カイエンターボ、カイエンE-ハイブリッド、カイエン・ターボS、カイエン・ターボGT、タイカンS、タイカン・ターボ、タイカン・ターボS、タイカン、タイカン4、タイカンGTSの合計26モデル(5,759台)。
輸入期間は令和元年5月10日~令和5年7月6日だとされ、ポルシェジャパンがこの問題を知ったのは「本国からの情報」、そして現時点での不具合件数そして事故はゼロ。
その問題の内容は以下のとおりです。
ドライバーアシストシステムコントロールユニットにおいて、ソフトウェア開発時の検証が不十分だったため、アクティブレーンアシスト作動時に、車線区分線を超える前にステアリング操作の介入が行われた際、インフォテイメントディスプレイに表示される最低警告表示時間が保安基準に適合していない。
同じパーツを使用するアウディにもリコール届け出
なお、現在ポルシェはアウディとともにフォルクスワーゲングループ傘下に収まっていますが、部品の共通化が一部でなされており、よってポルシェと同じパーツを使用するアウディに対してもリコールが届け出られています。
対象となるのはQ7、Q8、RSQ8、RS7、RS6、S7、S6、A5、A7、S8、A8、A8L、RS e-Tron GT、e-tron GT、Q8 e-tron含む28車種6,536台、輸入期間は令和2年12月7日~令和5年12月11日。
不具合の内容はポルシェ同様です。
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参照:国土交通省