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サウジアラビアが市街地に高低差107メートル、総工費5兆円の「未来的な」F1サーキット建設計画をアナウンス。2027年から実際にレースが行われるようだ【動画】

2024/03/07

サウジアラビアが市街地に高低差107メートル、総工費5兆円の「未来的な」F1サーキット建設計画をアナウンス。2027年から実際にレースが行われるようだ【動画】

Image:Saudi Press Agency

| ここまでの規模を誇るサーキットを市街地に建設できるのは中東以外にはないだろう |

今後、こういった「商業性の強い」サーキットが増えてゆくことになるのかも

さて、明日よりサウジアラビアのジェッダ・コーニッシュ・サーキットにてF1のフリー走行が始まりますが、サウジアラビアはさらに新しいサーキットの建設計画を発表。

このサーキットは首都リヤドの近くに建設が予定されており、「キディヤ・シティ・スピード・パーク・トラック」と命名され、2027年F1カレンダーの中に組み込まれるとアナウンスされています。※ジェッダ・コーニッシュ・サーキットの代わりではなく、これにプラスされると言われている

キディヤ・シティ・スピード・パーク・トラックはこんなサーキット

このキディヤ・シティ・スピード・パーク・トラック最大の特徴としては高低差107メートルというジェットコースターのようなレイアウトで(高低差があることで知られるベルギーのスパ・フランコルシャンですら27メートル)、設計を担当したのはサーキットデザイナーとして名高いヘルマン・ティルケ。※マシンやドライバーには相当な負担がかかりそうだ

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Image:Saudi Press Agency

今回、完成時の予想CGが公開されていますが、これを見るとまるでゲームの中を走っているかのような錯覚を覚え、現存するいかなるサーキットの中でも「もっとも未来的」な設備を持つと考えて良いかと思います。

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可能な限り観客とコースが近く配置され、コースには電飾、そしてショッピングセンターやホテルと思われる巨大な建造物に囲まれ、並走するジェットコースター、そしてコースを一望できる観覧車もあるもよう。

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建設費については明かされていないものの、一部では360億ドル(現在の為替レートだと日本円で5兆3500億円)だとも報じられており、流石はアラブといった感じでもありますね。

なお、サウジアラビアの国営石油会社、アラムコが4億5000万ドル以上相当にのぼる10年間のスポンサー契約を結んだとされ、これはサウジアラビアがF1への単一の最大の貢献国の1つになるということを意味します。

現在F1の経営権はCVCキャピタルパートナーズからリバティメディアに移っていますが、リバティメディアはネットフリックスにてF1ドキュメンタリー「Formula 1: 栄光のグランプリ」の放映を開始するなどエンターテイメント性を高める運営を行っており、その最たる例がラスベガスGPかもしれません。

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今でもF1は「ストイックなスポーツであるべきだ」という声が聞かれ、ランスベガスGPのような「きらびやかな」商業主義的な興行が非難される一方、リバティメディアの運営に変わった後、F1に対する関心、そして収入が増加していることも事実です(これまでF1に関心がなかった人がF1に興味を抱くようになったことは非常にポジティブである)。

ぼくとしては、F1はスポーツであると同時に「ショー」であるべきだとも考えていて、それはショーとしての演出を行わなければ十分な収入を得られず経営が破綻してしまうから。

要は「スポーツカーメーカーはSUVを作るべきではない」という意見が多いものの、実際にはSUVを作らなければそのメーカーが潰れてしまうという問題と良く似ていて、前に進むためには、時代に合わせた変化を取り入れなければならない、と考えているわけですね。

キディヤ・シティ・スピード・パーク・トラックのイメージ動画はこちら

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参照:Saudi Press Agency

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