| ピュアエレクトリック化によってボクスターの姿や性格も「新しい世代へ」と移り変わる |
現時点で一度も「718ケイマンEV」のテスト風景が捉えられていないのは謎である
さて、ポルシェは「新型マカン(EV)」を発売したところですが、それに続くEVが718ボクスターEV、そしてカイエンEV、さらにフラッグシップSUVだと認識されています。
そして718ボクスターEVについては発表が近いのか、この1年ほどかなりの頻度でポルシェがテストを行っている様子が目撃されていて、今回は北極圏において「やや偽装が薄くなった」718ボクスターEVプロトタイプが目撃されることに。
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リアセクションは現行ポルシェ718ボクスターとは大きく異なる
今回Youtube上へと公開されたスパイビデオで明らかになっているのは「前後ランプの光り方」「リヤセクション」で、ヘッドライトは「ほぼタイカンと同じデザイン」だと考えて良さそうです。
これまでの丸目に近いデザインを捨てて横長になり、もちろんこのデザインはマカンEVと同じで、つまるところ「EV専用ヘッドライト」と考えて良いかもしれません。
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ただ、それでもフロントフェンダーの盛り上がりは明らかに「ポルシェ」であり、どこからどう見てもポルシェ、という雰囲気を残しているようですね。
ただしリアセクションについては大きく変更がなされると見え、車体後部のボリュームが拡大していること、それによってキャビンが小さく見えることがわかります。
これはおそらく、シート後方に縦に積む」とされるチェスト型バッテリーの影響だと考えています。
テールランプ形状も変更されておなじみ「横長」LEDバーを採用するようですが、興味深いのは左右が連結される「フルレングス」ではないことで、これは718ボクスターEVならではのデザインなのかもしれません。
さらにリアデッキの上には「背骨」のようなもの、バンパー中央には充電リッド、テールエンドにはリトラクタブルスポイラーを確認でき、しかしリヤフェンダー形状が大きく変更され、981/718ボクスターやケイマンで特徴的であった「座っている猫の後ろ姿」と表現されるリアフェンダーとトランクリッド形状ではなく、「凹凸がない平坦なライン」へ。※前を走るのはメルセデス・ベンツEQGである
これもやはりバッテリーの形状と搭載位置が影響しているのだと思われますが、真後ろからこれを「718ボクスターである」と認識できるようになるまでには慣れを要することになりそうですね。
こちらが「猫の後ろ姿」。
ポルシェ718ボクスターEVはどんなクルマに?
なお、現時点ではこの718ボクスターについてほとんど情報はなく、おそらくは今年発表され来年からデリバリーがなされるであろうということがわかっている範囲。
スペックについてもナゾではあるものの、おそらくはマカンEV同様に「非常に強力な」数値が設定され、それが(どうしても高額になってしまう)EVならではの価格設定へのエクスキューズになるのかもしれません。
デザイン的には「ミッションR」風のテイストになると言われており、ミッションRに採用されたディティールがその後のポルシェに(部分的にでも)用いられているとことを見るに、それは間違いのない話であるように思えます。
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ちなみにですが、現在に至るまで「718ケイマンEV」のプロトタイプが目撃されておらず、よって718ボクスターEVと同時に718ケイマンEVが発表されるのかどうかは全く不明であり、もしかすると718ケイマンEVでは路線変更(現在のようにボクスターの兄弟として並列に存続するのではなく、正確が異なるハードコアモデルになるのかも)も考えられます。
加えて、ミッションRで採用された「ヘルメットルーフ(バイザールーフ)」が用いられるかどうかも興味のあるところで、ポルシェは今までこれを市販車に採用したことはないものの、コンセプトカーではしばしば見られるデザインでもあり、ついにこれが導入されるのかもしれません。
新型ポルシェ718ボクスターEVのプロトタイプを捉えた動画はこちら
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参照:CarSpyMedia