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VWがゴルフ8発表の秒読み開始?これまでのゴルフを振り返るコンテンツを公開。「ゴルフは1974年の誕生以来、41秒に1台の割合で売れている」

2019/04/02

販売台数は3500万台を超え、ビートルよりも多い

フォルクスワーゲンが「ゴルフ8」の発表を控え、これまでのゴルフを振り返るコンテンツを配信。

フォルクスワーゲン・ゴルフは今年で45周年を迎えますが、これまでになんと3500万台を販売してきた、とのこと(ポルシェ911、マツダ・ロードスターは昨年に100万台を販売したとアナウンス)。

これはフォルクスワーゲン・ビートル(タイプⅠ)の2152万台よりも多い数字で、計算すると、1974年の3月29日に最初のゴルフがラインオフしたのち、なんと「41秒に一台」の割合で売れているようですね。

なお、初代ゴルフのデザインはジョルジエット・ジウジアーロ氏ですが、上の画像のようにズラリと歴代モデルが並んでも「変わらぬシルエット」を持っていることがわかり、いかに初代のデザインが優れていたかがわかります。

初代ゴルフはこんなクルマだ

そこでこちらがゴルフⅠ(17型)ですが、販売期間は1974年~1992年(かなり長く販売されているが、これはゴルフⅡへと移行した後も、ゴルフⅠをベースにした”ゴルフカブリオ”が並行して販売されていたため)。
直4/1.5リッターターボエンジンからはじまり、シロッコやジェッタという派生モデルを生んでいます。

ボディサイズは全長3725ミリ、全幅1610ミリ、全高1410ミリ。
ゴルフのハイパフォーマンスモデル「GTI」は初代から存在し、この初代ゴルフGTIとup! GTIのサイズやパフォーマンスがほぼ同じ、と言われていますね。

なお北米では(初代と5代目のみ)「ゴルフ」ではなく「ラビット」の名で販売されています。

VWがup! GTIを公開。初代ゴルフGTIとほぼ同じ出力や加速/運動性能

2代目ゴルフはキープコンセプト

そして1983年に登場したゴルフⅡ(19E型)。
GTIではピレリとのタイアップを行い、後の世代でもこれへのオマージュとしてピレリとのコラボレーションを行ったモデルが限定発売されています。

ボディサイズは全長3985ミリ、全幅1665ミリ、全高1415ミリ。
エンジンは直4/1.8リッターガソリンもしくは1.6リッターディーゼルを搭載します。

コラード、ゴルフカントリー(車高を上げたクロスオーバーモデル。サスペンションのトラベルを増加させるだけではなく、ちゃんとアクスルごとリフトアップした本格派)といった派生モデルも登場。

三代目ゴルフにはハイパフォーマンスモデル「VR6」登場

そしてゴルフⅢ(1991-1997/1H型)のトピックとしては2.8リッターV6エンジンを積む「VR6」が登場したこと。
ヘッドライトが丸目から異型レンズ採用へと変化し、大きく印象が変わっています。

ボディサイズは全長4020ミリ、全幅1695ミリ、全高1420ミリ(VR6除く)。
初のワゴンボディが登場し、日本では「ボン・ジョヴィ」「ピンク・フロイド」とコラボしたモデルも発売されていますね。

その後ゴルフは(ビートルとともに)音楽をテーマにした限定モデルをいくつか発売しているので、これは「一定の成功を収めた」のかもしれません。

4代目ゴルフは高級路線へ

1997年に登場し、2006年まで販売されたゴルフⅣ(1J型)は高級路線を歩むことに。
これは当時VWが会長を務めていた、ポルシェ創業者一族であるフェルディナント・ピエヒ氏の方の方向性によるもの(同氏は自動車史上最高額となるブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールを注文したと言われ、ほかにもブガッティを買収したり、VWフェートンを登場させたり、大きく高級なものが大好きなのだと思われる)。

この世代ではアウディとの共通性が図られ、プラットフォームはアウディA3やTTと共通に。
なおボディサイズは全長4155ミリ、全幅1735ミリ、全高1455ミリ(日本では3ナンバー扱いに)。
最上位グレード「R32」には3.2リッターV6エンジンが搭載されています。

5代目ゴルフは表情が激変

2003年から2009年まで販売されたゴルフⅤ(1K型)はこれまでと大きく表情が変わって「目がパッチリ」。
そして安全性能が大きく強化された世代でもありますね。
エンジンが直噴化され、ATが4速から6速に、そしてリアサスペンションがトーションビームからマルチリンクへと変更されるなど走行性能も大きく進化しています。

そしてボディサイズは全長4205ミリ、全幅1760ミリ、全高1520ミリへ。
3.2リッターV6を搭載する「R32」も継続され、これは4WDシステム「4MOTION」と組み合わせられ、現代の「ゴルフR」へとつながることに。

6代目ゴルフは大きな変更ナシ

そしてゴルフⅥ(2008-2012年、5K型)は先代から多くをキャリーオーバー。
それだけ「変わる必要がなかった(ゴルフⅤが優れていた)」のだと思われます。

ただしATが「DSG(デュアルクラッチ)」となり、この採用は大きな衝撃を自動車業界に与えることに。※これに伴い、日本仕様のゴルフからはMTが消滅

そしてボディサイズは4210ミリ、全幅1790ミリ、全高1485ミリ。
5代目ゴルフは北米にて「ラビット」の名で販売されていたものの、この6代目ゴルフからは「ゴルフ」に戻されています。

なお、この世代で初の「ゴルフR」が登場したのも特筆すべきところ(R32の後継という位置づけで、しかしエンジンは2リッターターボにダウンサイジング)。

ゴルフ7ほど欠点のない車も珍しい

そして現行の「ゴルフ7」は2012年に登場。
これはプラットフォームが「MQB(やはりアウディA3やTTと同じ)」へと一新され、大幅に軽量化がなされていることが特徴。※最大で180キロの軽量化

安全性、走行性能、環境性能、質感等すべての面において最高ランクを誇り、「これだけ欠点が少ない車も珍しいな」と考えています。

ゴルフGTIクラブスポーツSは(当時)ホンダ・シビック・タイプRを破り「FFニュル最速」を誇るなど、高いパフォーマンスを誇るほか、ぼくが「無敵」と考えるゴルフRもラインアップ。

ボディサイズは全長4265ミリ、全幅1799ミリ、全高1460ミリという数字です。

待望のゴルフ8は?

そして次世代ゴルフ、「ゴルフ8」ですが、これは現在鋭意開発中。
48Vハイブリッドシステム採用など様々なウワサがあるものの、今のところ詳細は不明。

ただ、その姿は現行ゴルフ7と非常に近く、ただしモデルチェンジの常として、前後ランプの形状が変わることが確認されていますね。

https://intensive911.com/?p=172027

なお、初代ゴルフ登場時に価格はなんと「38万円」。
現行ゴルフは最も安価なものでも253万円なので、ゴルフだけではないものの、いかにクルマの価格が上昇しているかがわかります。

https://intensive911.com/?p=112785

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