VWが新型ゴルフRのティーザー画像を公開。現行路線を更に強調した外観を持ち、出力向上も期待大。一方でMTを選択できなくなる可能性も報じられる

｜　フォルクスワーゲンはなにかと厳しいこのご時世、ゴルフ8.5にて出力向上を果たしてきた　｜

ゴルフ50周年のこの節目、フォルクスワーゲンは新型ゴルフになみなみならぬ情熱を注いでいる

さて、先日フォルクスワーゲンはフェイスリフト（マイナーチェンジ）版となるベースモデル仕様のゴルフ、そしてゴルフGTE、ゴルフGTIを発表していますが、今回はオーストリアのツェル・アム・ゼーにて開催されるアイスレースにおいて新しいゴルフRを披露することに。

ただしまだ正式発表前ということで車両全体を覆うラッピングが施されたままであり、それでもおおよその予想が可能な状態となっています。

おそらくは新型ゴルフRにて大きなパフォーマンスアップが期待できる

今回のフェイスリフトにおいては外観の変更は非常に小さく、しかしその改良の焦点はインテリアとくにインターフェースに置かれていて、これまで何度も指摘されていた「使いづらいタッチ式スイッチとインフォテイメントシステム」のリニューアルがそのメイン。

しかし今回の（ゴルフの）フェイスリフトに際して注目に値するのは、メルセデス・ベンツやBMWといった主要メーカーが「フェイスリフトに際してパワー据え置き（環境規制の関係で出力を引き上げることが難しいのだと思われる）」なのに対し、フォルクスワーゲンではその出力を比較的大きく引き上げていることで、実際にゴルフGTIでは245馬力から265馬力へと出力が大幅に向上しています。

よって、この新型ゴルフRについても出力向上を期待することができ、おそらくはゴルフR 333の「333馬力」を超える可能性が非常に大きいと見られているようですね。

ただし現時点では「何も」わからない

しかしながら現時点でフォルクスワーゲンは新型ゴルフRについて（公式には）何も語っておらず、しかし今回公開されたオフィシャルフォトからわかるのは「現行ゴルフRと同じ路線を持つエクステリア」。

新型ゴルフGTIでも同様でしたが、既存モデルのデザインを継承しつつも「より洗練された」「そのモデルのキャラクターを強調した」ルックスが与えられているように見え、よって新型ゴルフRについてはそのパフォーマンスを誇示するかのような”迫力ある”外観を持つものと思われます。

今回のティーザー画像公開にあわせ、フォルクスワーゲンのパフォーマンスブランド「R」の責任者を務めるラインホルト・イヴェンツ氏は「フォルクスワーゲン”R ”は20 年以上にわたってスポーティさとダイナミックなパフォーマンスを象徴してきました」とコメントしており、新型ゴルフRはさらにその限界を押し広げる存在であることも示唆。

なお、以前には「ゴルフRのオーナーの4割がマニュアル・トランスミッションを選択している」ともアナウンスされていますが、新型ゴルフRにもマニュアル・【トランスミッションが導入されるのかどうかはちょっと不明。

商業的に考えるならばマニュアル・トランスミッションが導入される可能性は低くDSGに統一したほうが利益率が高くなる）、しかし今後永きに渡っての価値の維持、「R」ブランドの矜持を示すことを考慮するならばMTを導入すべきなのかもしれません。

ただ、新型ゴルフGTIではマニュアル・トランスミッションが導入されておらず、そしてこれはエミッションコントロールの観点からだとも推測できるので（MT採用車では排ガスの管理が難しいとされる）、ゴルフRにおいても”パワーアップと引き換えに”マニュアル・トランスミッションを失ってしまう可能性もありそうです。

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参照：Volkswagen