| その姿はあまりに美しすぎた |
フェラーリ史上もっともエクストリームなワンオフマシン、「P80/C」。
これは香港のフェラーリオーナーがフェラーリへと製作を依頼したクルマで、ベースは市販車ではなくなんとレーシングカーの「488GT3」。
公道走行を捨て、公式レースに出場することも考慮せず「究極のパフォーマンスだけを」求めて作られたクルマですが、今回そのフェラーリP80/Cがモンツァ・サーキットにて走行風景を撮影し、さらにラップを重ねる様子が動画に収録サれています。
「カメラカー」にはポルシェ・カイエン、マカンが多い
フェラーリP80/Cのインスパイア元は、フェラーリにおいてもっともアイコニックなレーシングカーとも言える330P3/P4、そしてディーノ206S、250LMだとされ、エクストリームさの中にも「フェラーリらしい優雅さ」を感じることもできますね。
動画ではまず「カメラカー」と一緒に走行する様子から始まりますが、カメラカーはポルシェ・マカンのように見えますね。
なお、ポルシェ・カイエンそしてマカンはこういったカメラカーとして起用されることが多く、おそらくは「スポーツカーとともに走れる、数少ないSUVだから」なのかもしれません。
ちなみに過去にはランボルギーニ・ウラカンを改造した「世界最速のカメラカー」も登場しており、世の中には様々な撮影用車両が存在するようですね。
今回の撮影について、その目的は不明であり、フェラーリが公開を予定している公式プロモーションビデオの可能性もありますが、香港側がなにかムービーを作成する可能性も。
というのも、この「P80/C」のティーザー画像が公開された際、冒頭に「A BLACK BIRD FILM」というキャプションが入っており、そして”BKLACKBIRD”は香港のフェラーリ正規ディーラーを経営する親会社。
https://www.facebook.com/Ferrari/videos/2134172623285499/ティーザー画像を公開したのはフェラーリ公式Facebookではありますが、こういったディーラー経営母体の名称が入るのは非常に珍しく、よって今回の撮影においても香港(ブラックバード)側が動画を作成するのかも、と思った次第です。
なお、今回フェラーリP80/Cが走行している様子を見ると、そのサウンドはまさにレーシングカー。
しかし暴力的と言うよりは、精密機械を思わせる、粒の揃ったサウンドが印象的です。
なお、ウインドウ類は「真っ黒」。
オフィシャルフォトではここまで真っ黒ではなく、撮影のためにフィルムを貼ったのかもしれませんね(もともと夜間走行を前提にしていないクルマではある)。
「公道走行できない」「サーキット走行のみ」となると、このフェラーリP80/Cのオーナーがどこにクルマを保管しておくのかが気になるところですが、おそらくはフェラーリのお膝元であるマラネロに保管しておく可能性が大きそう。
というのも、そのクルマの性格上、走行の都度入念なメンテナンスが必要となるためで、それはフェラーリのレーシングプログラムを運行する「コルサ・クリエンティ」でないと対応できないだろうと考えています。
VIA:19Bozzy92