| ある意味では「安い」と考えていいのかもしれない |
フェラーリF1マシンのエンジン単体がebayにて販売中。
オークション形式ではなく一発落札設定で375,000ドル、邦貨換算にて約400万円という設定ですが、1時間あたり約160人が見ている、という注目度の高い出品物となります。
このエンジンは1995年に使用されたTipo 044/1で、排気量は3リッター、重量はエンジン単体で132キロ。
エンジンブロックはアルミニウムにてできており、インジェクションはマニエッティ・マレリ製とのこと。
フェラーリF1用エンジンの「売り物」はなかなか出てこない
出力としては「予選用」に17,000回転/760馬力、決勝用としては信頼性確保のため600馬力に制限されていたとのことで、しかし現在の状態については言及されておらず、ここが「いまだ落札されない」理由の一つなのかもしれません(ただし画像を見る限り破損等は無いように見える)。
なお、これまでにはフェラーリの「ロードモデル用エンジン」が過去に何度か出品されていますが、F1マシン用はおそらく初。
F1マシン用エンジンをロードカーに転用するのは難しい
このエンジンをロードカーに突っ込んで「究極の」クルマを作ろうという人もいるかもしれず、しかしF1マシン用のエンジンは「高回転でしか使用しない」設計なので著しくロードカーには使用しづらいと考えられます。
実際にメルセデスAMG ONEはF1マシン用のエンジンを使用していますが、アイドリング状態で「4000回転」という状態となるようで、これが環境規制に適合できないとして何度かその発売が延期されていますね(加えて、設計が繊細なので、オーバーホールが必要とされる間隔が短い)。
よって、購入した人は「オブジェ」としてリビングやガレージに飾るしか無いと思われるものの、イギリスではマクラーレンのスペシャリスト、ランザンテが「マクラーレンのF1マシン」に搭載されたエンジンをポルシェ911にスワップする、というプロジェクトを公開しています。
なお、フェラーリのは「F1での活動資金を捻出するために市販車を売っている」ともいえる会社ですが、そのぶんフェラーリオーナーのF1に対する関心は高く、よってガレージ内、自宅内にそのエンジン(ときにはF1マシンまでを)をディスプレイする人も多いように思います。
VIA:ebay