
Image:Khyzyl Saleem
| 現代技術と80年代アイコンの奇跡の融合 |
「テスタロッサらしいテスタロッサ」がここに登場
フェラーリがSF90の後継モデルとして「テスタロッサ」の名を復活させた際、世界中のファンからは歓喜とともに「もっと80年代のオリジナルモデルに寄せたデザインにしてほしかった」という声が少なからず聞かれたのもまた事実。
そんなファンの熱狂的な想いを形にしたのが著名なデジタルアーティストであるKhyzyl Saleem(キジル・サリーム)氏で、同氏が公開したCGレンダリングは、「もしもフェラーリが法規制の壁を越えてクラシックな要素をフル投入していたら」という夢を完璧に体現するものとして大きな話題を呼んでいます。
この記事の要約
- デジタルデザイナー「Khyzyl Saleem」氏による渾身の作品:フェラーリ新型「849テスタロッサ」をベースに、往年のオリジナルテスタロッサ要素を大胆に注入。
- 規制により公式が諦めた「リトラクタブル風ライト」を再現:安全基準などのホモロゲーション規定で公式デザインから消えた意匠をデジタル上で見事に復活。
- 1,035馬力の超高性能とレトロ美学の調和:SF90後継である849テスタロッサの4.0L V8ツインターボ+3モーター(PHEV)のメカニズムを踏襲。

Image:Khyzyl Saleem
規制の壁を超えて:フェラーリデザイナーも熱望した「リトラ風ライト」の復活
今回のデジタルスタディ(概念デザイン)は、新型「849テスタロッサ」をベースとしつつ、そのキャビン(グリーンハウス)とエンジンカバーを兼ねるリアウィンドウのみを残し、ほぼ全てのボディパネルが新設計されています。
最大のハイライトは、フロントエンドに復活した「リトラクタブル(跳ね上げ式)風ヘッドライト」で、実は、フェラーリ社内の自社デザイナー陣も849の開発段階でポップアップ式ライトの採用を模索してたといい、しかし、現代の歩行者保護規定や安全基準(ホモロゲーション)をクリアできず、断念せざるを得なかったという経緯が報じられたばかり。
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しかしSaleem氏はフラットなボンネットとワイドなフェンダーの間に見事なカットアウトを配置し、80年代の雰囲気を現代に蘇らせることに成功しています(ドアミラーも「運転席のみ」という80年代のアメリカ楓)。

Image:Khyzyl Saleem
往年のテスタロッサへのオマージュが光るディテール
- サイドストレーキ(スリット):オリジナルテスタロッサの象徴であるドアからリアフェンダーへ続くサイドのフィン構造をより深くドラマチックに再解釈(デイトナSP3風のコークボトルシェイプ)。
- 片側ドアミラー:初期型テスタロッサ(フライングミラー)を彷彿とさせる、運転席側のみのシングルミラー仕様を採用。
- ヴィンテージホイール:星型スポークが印象的なHRE 505タイプのアルミホイールを装着。
- リアルーバー&LEDテール:横一文字のブラックルーバーの内部にスリムなLEDライトを埋め込み、大型カーボンディフューザーと2本出しマフラーでリアビューを引き締め。
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想定スペックとメカニズム
このレンダリングは、ベースとなる市販車「フェラーリ 849テスタロッサ」の最先端パワートレインをそのまま受け継ぐ設定となっていて・・・。
| 項目 | 予想・想定スペック |
| パワートレイン | 4.0L V8 ツインターボ + 3基のエレクトリックモーター(PHEV) |
| 最高出力(システム総合) | 1,035 hp (772 kW) |
| 駆動方式 | 四輪駆動(AWD / e-4WD) |
| トランスミッション | 8速デュアルクラッチ(DCT) |
| 主要素材 | カーボンファイバー製空力パーツ、軽量アルミシャシー |
市場の反応とワンオフモデル(スペシャル・プロジェクト)への期待
Khyzyl Saleem氏がこのプロジェクトを公開すると、SNS上では「これこそが自分たちが求めていたテスタロッサだ」「フェラーリは今すぐこれを市販化するべきだ」といった絶賛のコメントが殺到することに。
もちろん、このCG自体は独立したデザイナーによるコンセプト作品(レンダリング)で、したがってこの作品の量産化の予定はなく、しかし同氏の作品はこれまでにもチューナーやカスタムカービルダーによって「実車化」されたり、あるいは製品化されたこともあり、よって「潤沢な資金を持つコレクターがこのデザインに惚れ込み、このテイストを反映した超限定モデルが製作され」公道を走る可能性もゼロではないかもしれません。
結論:デジタルが提示する「伝統と先進」の理想的なバランス
849テスタロッサのレンダリング作品は、現代の厳格な自動車安全基準とクルマ好きが求めるロマンやデザインの情熱との間の「心地よいギャップ」を埋めてくれる素晴らしいイマジネーション。
法律や規制によって制約を受ける自動車デザインの世界において、デジタルアーティストたちが示すこうしたアプローチは、今後のスーパーカーデザインやカスタムカルチャーに大きな刺激を与え続けるはずです。
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