
Image:Ferrari
| 296スペチアーレは「スペチアーレ」といえど「V6」「ハイブリッド」という特殊な点を持っている |
現時点ではその評価はまだ「ナントモ」である
さて、フェラーリ296スペチアーレの納車が進んでいるところではありますが、今回「初」と思われる売り物が中古市場に登場したことで大きな話題に。
そして話題となっている理由は189万5888ドルというとんでもないプライスタグを掲げているからで、販売元は超高級車の中古ポータル、デュポン・レジストリー(上と下の画像は販売されている固体に近いフェラーリ公式カーコンフィギュレーターの画像)。
米国中古車市場に「296スペチアーレ」が初出現:要点3選
- 走行距離わずか250マイル(約400km)の極上車が中古市場に解禁:2026年型フェラーリ「296スペチアーレ」が米中古市場に世界で初めて(米国市場第1号として)上陸。
- 新車価格を大幅に上回る190万ドル(約2億9,000万円)のプライス:入手困難な限定・限定プレミアムモデルならではのプレミアム価格(プレミアムプレミア)が提示。
- ブラックボディ×レッドピンストライプ&ホワイトホイールの異彩:880馬力を発揮するV6プラグインハイブリッド(PHEV)に、個性的で豪華な仕立てが施された1台。
この値段で売れるとはちょっと思えないが
この個体はアメリカ納車「第一号」、そして走行距離はわずか250マイルという個体だとされ、ボディカラーはブラック、そしてレッドのストライプが入り、ホイールはホワイト、ブレーキキャリパーはレッドという仕様。
インテリアはブラックを基調としてパドルにはレッドのドリームライン、ステアリングホイールにもレッドのセンターストライプが入るという”レッドアクセント”仕様となっています。
実際にこの価格で取引されるかどうかはわかりませんが、この「3億円」というのはちょっと(ほかのフェラーリのスペシャルモデルと比較しても)ありえない価格であり、この個体が(中古車第一号ということで)仮に大富豪の目にとまって売れたとしても、今後の平均的な相場は(よくて)1億円程度になるんじゃないかというのがぼくの予想。

Image:Ferrari
「190万ドル」ものプレミアがつく理由
「限定」スーパースポーツモデルは新車発表と同時(あるいはその前)に完売し、購入枠(プロダクションスロット)を得ることすら至難の業となるのが現在の常。
そして新車での購入枠を手に入れるためには「実績」、つまりそのブランドでの購入履歴がモノをいうことになり、よって1台の限定車の背景には「数千万円、あるいは数億円もの」購入履歴が存在します。
それだけ「購入枠」には価値があるということになり、その購入枠を手に入れるための「購入履歴」をすっ飛ばして”手っ取り早く”中古にて限定スーパースポーツを手に入れようとなると、購入枠が持つ価値の対価として「プレミアム」を支払わなくてはならなくなり、よって新車デリバリー直後に中古車(二次流通)市場へ姿を現した個体には、新車定価を遥かに超える驚愕の「プレミアム価格」が付与されるというわけですね。

フェラーリ「296スペチアーレ」主要スペック・特徴一覧
| 項目 | 詳細スペック・仕様データ |
| パワートレイン | 2.9L V6ツインターボ + 電気モーター(PHEV) |
| 最高出力(システム総合) | 868 hp(880 PS) |
| 駆動方式 | 後輪駆動(MR) |
| 空力性能 | ベースモデル(296 GTB)比でダウンフォース量+20%増 |
なぜ新車価格(約40万ユーロ〜)の数倍で取引されるのか?
フェラーリにおける「スペチアーレ(Speciale)」や「ピスタ(Pista)」、「チャレンジ・ストラダーレ」といったサーキット志向のスペシャルバージョンは「モータースポーツの技術を直接フィードバックした」ハイエンドモデルでもあり、ベースとなった296 GTBの新車価格が約4000万円であるのに対し、296スペチアーレの新車定価は約6000万円に設定されていることからも「どれだけ手が入れられているか」がわからろうというもの。
よって「3億円」という価格は新車価格の5倍に迫ろうというものではありますが・・・
- 極めて厳しい購入権(ウェイティングリスト):フェラーリのスペシャルモデルは、過去にV12モデルや限定車を複数所有するVIPクライアントへ優先的に割り当てられ、一般顧客が正規ディーラーでオーダーしても手に入れることはほぼ不可能
- 「時間を金で買う」超富裕層の需要:納車までに1〜2年以上の歳月を要するため、「今すぐ乗りたい」という世界中のコレクターや超富裕層がプレミア価格を払ってでも中古市場の初期個体を競り合う※自身の欲望を満たすためであれば、数億円を惜しいと思わない人々は確実に、そして少なくはない数が存在する
- PHEV時代における圧倒的パフォーマンス:2.9L V6ツインターボとモーターが繰り出す868馬力のパワーと、軽量化・空力強化による凄まじい走りの質が、市場価値をさらに押し上げている(ただしV6+PHEVは”諸刃の刃”でもある)
といったフェラーリ特有の事情も存在しているものと考えられます。
結論:コレクターズアイテムとしての価値と今後のハイブリッド・スーパーカー
米国中古車市場に第1号として登場した「フェラーリ 296 スペチアーレ」は、単なる中古車ではなく、入手困難な最新スーパーカーをいち早く所有するためのプレミアムチケットとも言えるもの。
電動化の流れが進む現代において、ハイブリッドスポーツが今後どう評価されるかを含め、この190万ドル(約3億円)という価格が今後の296スペチアーレの中古相場の基準(ベンチマーク)となっていくのかどうか、そうでなくともどう推移するのかに注目が集まること路でもありますね。
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参照:DuPont Registry











